いっちょー会

被害者の、被害者による、被害者のための交流会

「事業主の負債帳消しに」被災地首長が提案 宮城

2011-05-05 22:52:24 | Weblog

    「事業主の負債帳消しに」 

      被災地首長が提案 

          宮城 

「事業主の負債帳消しに」被災地首長が復興会議に提案 宮城
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110505t11026.htm

 宮城県を現地調査で訪れた政府の復興構想会議の五百旗頭真議長らは4日、村井嘉浩知事、奥山恵美子仙台市長、佐藤仁南三陸町長と県庁で会談した。両市町長は産業再生に向けて被災事業主が抱える借金の帳消し、大胆な規制緩和などを菅直人首相に提言するよう要請。構想会議メンバーは石巻、気仙沼両市も視察し、被災現場でも要望を聞いた。

 奥山市長は都市ガスの供給が全面停止した教訓を踏まえ「大規模都市は電気、ガス、水道などの供給網を二元化することが必要だ」と強調。災害時の広域的な支援態勢を構築するため、仙台市内に物流・エネルギーの復旧拠点を国と一緒に整備することも提案した。
 佐藤町長は「これまでの借金を棒引きにする大胆な政策を打たないと、企業経営の再生はあり得ない」と指摘。新たな融資制度による支援に否定的な見解を示し、鎌倉・室町時代に幕府が債権を放棄させた「徳政令」の必要性を訴えた。

 佐藤町長によると、構想会議特別顧問の哲学者梅原猛氏が「まさしくその通りだ」と賛同し、政府に申し入れることを約束したという。
 意見交換では、議長代理の建築家安藤忠雄氏が津波で壊滅的被害を受けた地域に「鎮魂の森」を創設する構想を明らかにした。

 村井知事は「被害を風化させないことは重要。県の責任でつくりたい」と語り、奥山市長も「失われた海岸の緑を復活させ、しるべとなるものを設けたい。市中心部にも何か欲しい」と今後の検討に強い意欲を見せた。

 佐藤町長は私案と断った上で「今回の津波を後世の教訓とすべきだ」として、津波で鉄骨だけになった町防災庁舎に献花台や、犠牲者の名前と鎮魂の言葉を刻んだモニュメントを設置し、周辺一帯を保存する考えを示した。

 五百旗頭議長は「言語を絶する被害だが、心を打たれるのは最も犠牲の多い宮城が、最も力強く復興へ歩んでいること。敬意を表す」と述べた。

 村井知事は「優先すべきは被災した個人、零細事業者の住居と仕事の一日も早い回復だ。復興構想会議はあくまでも軸足を被災地に置き、地に足の付いた議論をお願いしたい」とくぎを刺した。

 石巻、気仙沼両市での視察では菅原茂気仙沼市長らが地域の産業再生などの要望をした。