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大和ハウスよお前もか 20年一括借り上げで「大丈夫」だったはずのアパート経営?

2018-08-16 10:19:28 | Weblog

                 大和ハウスよお前もか 

      20年一括借り上げで「大丈夫」だったはずのアパート経営? 

大和ハウスよお前もか 20年一括借り上げで「大丈夫」だったはずのアパート経営?築7年で一方的に
契約解除の無責任
三宅勝久
http://www.mynewsjapan.com/reports/2412

 「重たいものをしょっただけ。アパート経営などやるんじゃなかった」と大和ハウスでアパートを建て
たことを後悔するAさん。希望退職に応じ、退職金を大和ハウスのアパート経営につぎ込んだ結果、窮地
に陥ってしまった。

 管理戸数54万戸という、大東建託に次ぐ規模のアパート建設管理業部門を持つ大和ハウス工業(樋口
武男会長、芳井敬一同社長・本社大阪市)が、「大丈夫」と安心させて販売したアパートの20年一括借
り上げ契約を、経営が苦しくなったとみるや、わずか7年目にして、オーナーとろくに話し合いをするこ
ともなく一方的に解除していた事実が判明した。男性は、契約解除の無効を訴えて裁判を起こし、一審・
釧路地裁は、オーナーの一部勝訴を言い渡した。大和ハウス側は控訴し、なおも争っている。「建てると
きは“大丈夫です”と繰り返した営業マンは、苦境に陥ったとたんに手の平を返したように冷淡になりま
した。建築費用も割高だった、と後から知りました」と男性は憤る。借金をさせて建てさせ、利益を出し
たら、あとは野となれ山となれ、借金返済に窮したオーナーなど見捨ててしまえばよい――そういわんば
かりの冷酷な企業体質が浮き彫りになった。

【Digest】
◇「重たいものしょっただけ」と後悔
◇Uターンして脱サラ計画
◇土地を買ってアパート
◇手取り月7万円に不安
◇甘かった試算
◇大和ハウスが一括借り上げを一方的に解約
◇「借り上げ契約解除は無効」判決
◇相場よりも何倍も高額だった建築費
◇「重たいものしょっただけ」と後悔

 「やる必要はなかった。重たいものしょっただけ。一つ間違えば破産しなきゃならない」
 そう嘆くのは、北海道の自営業者Aさん(52歳)だ。事務機関連の自営業を切り盛りする傍らで、1
棟6戸(1LDK)のアパートを経営している。

 「やる必要がなかった」と後悔しているのは、賃貸アパート経営のことだ。釧路にわざわざ土地を買
い、7年前に、大和ハウスで建てた。建設費は5500万円。銀行とノンバンクから借りた。実家の建物
と土地を担保にした。ほかに土地の購入費が数百万円かかったが、これは自分の貯えから出した。

 大和ハウスが20年間の一括借り上げをする、空室時には家賃保証をする。だから大丈夫――と言う営
業マンらの話を真に受け、全財産をかけた事業に踏み出した。土地も大和側の斡旋だった。

 しかし、次々に発生する予想しなかった出費や、2倍になる固定資産税など、大和ハウスから事前に聞
かされていなかったことが続発。利益は予想したよりも薄く、5年をすぎたあたりから資金のやりくりが
苦しくなる。

 もはやこのままでは無理だと判断して、金利の高いノンバンクと返済条件をめぐって交渉を試みる。そ
の交渉がうまくいかず、仮差し押さえの登記をされてしまう。すぐに交渉を再開して差し押さえは解除と
なったものの、大和ハウスはこれを機に、態度を一変させる。一括借り上げ契約と管理契約を一方的に破
棄してきたのだ。

 我が社に任せておけば大丈夫――という話が、一転して、「勝手にやれ」と言わんばかりに突き放して
きたのである。契約書の「特約」を根拠に、突然、家賃支払いを停止されたのだ。これも、大和ハウスか
ら事前に聞かされていなかったことだった。

 やむなくAさんは、自力で客付けをやり、別の不動産会社に管理を委託した。幸い客がついて、現在は
経営を維持できている。しかし、将来、空室が出て返済できなくなるのではないか、と不安を抱えてい
る。借金が払えなくなれば破産せざるを得ない。担保である実家を失うことにもなりかねない。綱渡りの
ような毎日を送っている。

 もともと、アパートなどに興味はなかった。脱サラをして起業することを考えていたところ、異業種の
自営業者団体を通じて、ある人物と知り合い、大和ハウスの営業マンを紹介された。それが、すべてのは
じまりだった。

 以下は、Aさんが語る顛末詳細と、裁判所の判断である。

◇Uターンして脱サラ計画

 Aさんは地元北海道の文房具メーカーのサラリーマンだった。23年務めた。年収は約800万円。
 「新しい事務所とかに、机とかいすをレイアウトして納品するような仕事です。デザイナーとレイアウ
トすることもありました」

 やがて東京に転勤したが、40歳を過ぎたころから、故郷の北海道に戻りたいと考えるようになった。
東京で一生を終わりたくなかった。

 そんな折りに希望退職の募集があった。Aさんは思い切って退職する決心をする。北海道にもどって商
売をやろう。北海道勤務のときの人脈がある。それを使えばなんとかできそうだ、と思った。2009年
のことだった。

 会社を退職したAさんがまず頼ったのが、かつてサラリーマン時代に所属していた札幌の異業種の経営
者団体だった。そこで知り合った男が接近してきて、食事に招かれた。彼は愛想よくこんなことを言っ
た。

 「商売もすぐにはうまくいくとは限りません。副収入があったほうがいいですよ」
 なるほどと納得した。男の言う「副収入」とはアパート経営のことだった....