いっちょー会

被害者の、被害者による、被害者のための交流会

被害者の、被害者による、被害者のための交流会

2007-08-23 22:14:29 | Weblog

 2007年8月度 定例被害者交流会(いっちょー会) 報告
                           報告者 いっちょー会運営委員(S) 

 1,開催要領
    日時) 2007年8月4日(土) 午後1時30分~4時
    会場) 国労大阪会館 B1F 会議室
    参加者数) 38名(内,初参加者12名)

 2,進行概要
    ・ 開会,運営委員代表,司法書士挨拶
    ・ 自由懇談(司法書士質問コーナー・体験談紹介・委員挨拶など)
    ・ 企画コーナー 運営委員体験談紹介 Nさん(いっちょー会運営委員)
    ・ 参加者自己紹介
    ・ 事務局,運営委員からのお知らせ(「家計簿プレゼント」・次回開催案内)

 3,所感                         運営委員 (S 記)

  夏真っ盛りの一日となり、外出もおっくうになりがちな状況。にもかかわらず、今回も38名の参加をいただきました。うれしいことに、今回も当方の電話に事前連絡の電話が2件入り、内一件は当日参加希望、ということで、大変うれしく思いました。

 今回の初参加者は12名。夏場のこの時期にしては、大変多くの皆様に参加いただきました。また、2回目以降の参加者の中には、ぽつぽつと常連の顔が、債務の不安から解消されつつあるとお見受けし、非常に明るい顔で参加されている姿が印象的でした。

 今回は、いつもと雰囲気を変えようと、4月から委員に加わっていただきご活躍いただいておりますNさんに、司会進行役をつとめていたさくとともに、先月から始めています「運営委員が詳しい体験談を話すコーナー」を担当いただきました。

 Nさんの普段の明るさからは想像ができない借金地獄に、聴衆一同、大変怒りを覚えると同時に、その状況の辛さを共有できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 Nさんが最後に話された「この会に来たことイコール《命が助かった》と思ってほしい」との一言は、私たち参加者すべての思いではないかと思います。

 まだまだこの会が知られていない現実を直視し、私たち一人一人がこの会を多くの人に知らせ、多くの人を救うことが大切なのだと改めて感じております。

 もう一つ、特筆すべき点があります。それは、進行役のNさんのお話が印象的だったから触発されたのかも知れませんが、初参加者を含めた参加者全員が、自己紹介の際、自分の体験を、誰一人漏れることなく赤裸々に語られました。

 多重債務を背負うことになる理由は、貧困・解雇・ギャンブル・浪費・病気などさまざまですが、全体に「返済しなければいけない気持ちが強く、罪の意識を感じる」ということが、債務を背負ってもなかなか言い出せない理由なのではないかと思います。

 一方で、このように積極的に悩みを共有することで「参加するだけだはもったいない。この会を積極的に活用するぞ!」という気持ちを、皆様に持っていただけるようになったのではないかと思います。

 今のような交流会形式になってから半年たちました。「被害者の立場で」「被害者がいかに満足していただけるか」を考えながら、試行錯誤の連続でした。ここ数ヶ月でようやく少しではありますが、「交流会の形」ができつつあるのかな、と感じています。

 最近一番うれしい言葉は「また来るね!楽しみにしているから。」この会が「多重債務に起因する《孤独》を取り除くことができる、大変重要な場」として、「さまざまな情報交換や勉強の場」として、そして何より「生活再建のきっかけとなる場」として、定着しつつあるのでしょう。本当にうれしく思います。この会を通じて、同じ悩みを持つ仲間と語り合うことで、少しでも「孤独感」を解消できることを願っています。

 毎度の事ながら、限られた条件(会場・時間・予算等)の中で、被害者にとって有意義な会にいかにできるかを常に考えつつ、今後も引き続き努力してまいります。
  皆様のご協力、よろしくお願い申し上げます。

 (今後のいっちょー会スケジュール)
   9月 8日(土) 9月度定例交流会(9月以降は原則第2土曜に開催します)
  10月13日(土)10月度定例交流会
  11月10日(土)「いちょうの会」15周年記念行事に合流するため休会
  12月 8日(土)12月度定例交流会