いっちょー会

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長屋を切断!?壁はブルーシートで覆われて... 業者からの立ち退き要求 に住民困惑

2019-10-23 09:29:55 | Weblog

            長屋を切断!?

         壁はブルーシートで覆われて 

       業者からの立ち退き要求に住民困惑 

特集】長屋を切断!?壁はブルーシートで覆われて... 業者からの立ち退き要求
に住民困惑
https://www.mbs.jp/mint/news/2019/10/22/072806.shtml

大阪市生野区の古い住宅が密集するエリアで「立ち退き問題」が起きています。新た
な地主となった業者から立ち退きを迫られる住民たち。棟続きの長屋を切断する工事
が行われるなど不安な日々を送っています。

長屋を切断して真ん中2軒を取り壊し

今年8月、大阪市生野区で長屋の一部を取り壊す工事が進められていました。この長
屋の一番端の家に妻と暮らすAさん(75)は、突然始まった工事に不安を隠せませ
ん。実際にご自宅に伺うと、外から「ドンドン」「ギー」といった音が聞こえてきま
した。
「何か切っているところを外しているような音ですね、切ったところを金槌で抜いて
いるというか。切ってどうもなければいいが、今まで4軒長屋としてあったわけです
けど、4軒のうちの真ん中の2軒が切られると、はっきり言って支えがなくなるとい
う形になります。」(Aさん)

長屋は4軒が連なっていましたが、空き家だった真ん中の2軒が取り壊されることに
なりました。一体なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。

「土地を購入」するか「立ち退く」かを迫られ…

Aさんは今から約50年前、近くに住む地主から土地を借り受け、念願の自宅を購入
しました。この一帯の土地や建物は1人の大地主が所有していましたが、地主は3年
前、そのほとんどを大阪市内に本社を置く不動産業者に売却しました。その後、35
0世帯以上の住民が、新たな地主となった不動産業者から立ち退きなどを迫られたと
いいます。Aさんも業者から土地を購入するか、立ち退くか、どちらかを迫られたと
いいます。業者が提示した土地の価格は500万円でした。

「もう頭ごなしに(土地の価格は)500万円だと。それで嫌やったら出てくれと
(言われた)。今さらローンを組んで買うことも年齢的に不可能ですし。だからここ
でずっとおりたいというのが本来の考え方ですね。愛着もそこそこありますし、地元
に住んでいますと。」(Aさん)

突然の工事開始に住民は憤慨

土地を買い取るかどうか悩んでいたところ、今年7月になって業者から一通の書類が
届きました。
「壁切り離しの図面お送りします。ご確認の程宜しくお願いします。」(不動産業者
から届いた書面より)

送られたきたのは長屋を切り離した後の図面だけで、詳しい説明は何も書かれていま
せんでした。そして、この約1か月後の今年8月、突然、工事が始まったのです。
「朝、土曜日ですからゆっくり休んでいたんです。午前7時45分くらいに家に直接
電話がありまして、『これから隣の家を解体させてもらいます』ということで。私が
一番憤慨するのは、事前に相談とか書面で取り交わしをせずに強行にやれるものかと
いうことに対して。一番腹が立つのはそこなんです。」(Aさん)
工事による騒音や振動がいつまで続くのか、業者からの説明は一切なかったといいま
す。
Q気になりますか?
「壁がバタッ隣の方に抜けていくことはないと思いますけど、やはり音がすると不安
ですね。」(Aさん)
結局、工事が終わったのは約2週間後のことでした。

ブルーシートで覆われた壁には隙間が

昔ながらの長屋が立ち並ぶこの界隈で、同様の問題に頭を抱えているのはAさんだけ
ではありません。今年9月、近所の集会所には立ち退きに悩む住民約20人が集まり
ました。
【集会での発言】
(住民)「潰した時に壁をきっちりしてくれないとはんこを押さへんでって言えばえ
えわけ。」
(住民)「せやけど、いきなり朝の8時に来てね、潰してますねん。ものすごい音で
すわ。」
参加者の1人、Bさん(64)も借家の長屋で暮らしていますが、おととし9月に一
部が取り壊されてしまいました。
【おととし9月に録音された音声】
   (Bさん)「壁が落ちてきている。そうせんようにやってくれと。」
    (業者)「何をすんの?」
(Bさんの知人)「壁にひび入ったりしてるやん。」
    (業者)「いやそれはうちも建物の所有者やんか。振動ってあるやん、どれ
だけの振動やの?何か物落ちる?」
   (Bさん)「ほんなら家おってみ。」
    (業者)「俺らここにずっとおったよ。」
   (Bさん)「外と中と全然違う。」
    (業者)「そんなんはっきり言って何の意固地か知らんけどさ。いずれにし
ても解体せなあかんやん、このままほったらかすの?」

切断後、残された壁はブルーシートで覆われただけの状態に。家の中はというと…
「壁の隙間が…外、丸見えですねん。切り離しの作業が終わったとたんにだんだん毎
日隙間が増えてきて、最終的には壁が外れそうな感じになっています。」(Bさん)
工事が行われてから2年以上が経ちますが、壁は放置されたまま。Bさんは家主であ
る不動産業者に修理を依頼しましたが、聞き入れてもらえないといいます。
「今は台風が一番心配。(台風が)来たかてどうしようもない。普通でいいんですね
ん、普通の直し方でいいんですねん。豪華いうたらおかしいけど、特別なことせんで
も最低限のことをしてもらったらそれでいい。」(Bさん)

長屋の切断工事に問題は?

自らも30年以上長屋に住んでいるという一級建築士の桂典子さんは、安易な長屋の
切り離しは危険だと指摘します。

「建物を立てている骨組みを共用しているものが長屋ですので、共用で成り立つのが
前提なのが長屋。切り離しっていうことは全く考えられてない、これが長屋というも
の。」(一級建築士 桂典子さん)

では、そもそも長屋の切断工事に法的な問題はないのでしょうか。長屋は構造上、隣
同士の家が屋根や壁などを共有しています。区分所有法では、「共用部分の変更は隣
人の事前の承諾を得る必要がある」と定められているため、隣人の承諾がない状態で
の切り離しは違法行為となる可能性があります。不動産業者は取材に対して、Bさん
については「壁の修繕費用は高額であり、安全な家への引っ越しを提案している」と
し、Aさんについては「解体工事に協力的だったという認識だ」としています。しか
し、Aさんに改めて確認したところ、「協力も承諾もしていない」と話しています。

「不安を抱えて過ごしていかないと」

切断された長屋のAさんのもとへ9月に伺うと、かつてあった長屋の真ん中がぽっか
り更地になっていました。

「業者は商売やから簡単に切ったけど、切られた方はなんか不安な要素がいっぱい
で、不安を抱え持ってここで過ごしていかないとあかんなと…」(Aさん)


地震被災住宅の4割 修繕進まず

2019-10-18 12:41:03 | Weblog

         地震被災住宅の4割  

           修繕進まず 

地震被災住宅の4割 修繕進まず
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191018/2000021524.html

去年の大阪府北部の地震で被災した住宅のうちおよそ40%の住宅が屋根にブルー
シートがかけられるなど今も修繕されずに残されていることが大阪・摂津市の調査で
わかりました。

半数近くが経済的な理由から修繕を見送っていることもわかり、市は支援の方法を検
討することにしています。

摂津市では、去年の大阪府北部の地震で屋根が飛ばされるなど2700棟余りの住宅
が被害を受けました。

このうち、被害の程度が「一部損壊」以上と認定された1200棟余りを対象に、市
が復旧状況をアンケート形式で調べたところ、▽60%がすでに修繕を終えていたの
に対し、▽39%が今も修繕されずブルーシートなどがかけられていることがわかり
ました。

修繕していない理由を尋ねたところ、▽「ブルーシートなどの応急措置で様子を見て
いる」が46%と最も多かったほか、▽「資金がない」が28%、▽「先行きが不安
で費用をかけた修繕にためらいがある」が18%と、経済的な事情があわせて50%
近くにのぼりました。


ブルーシートなどがかけられたままの住宅は、国の支援制度の対象外となる「一部損
壊」と認定されるケースが多く、経済的な理由で修繕が進んでいない現状があらため
て浮き彫りになりました。

去年の地震の後、こうした調査を行ったのは摂津市が初めてで、市は結果を分析する
などして支援の方法を検討することにしています。


「退去強制執行は違法」借り上げ訴訟、敗訴女性が神戸市を提訴

2019-10-05 19:43:22 | Weblog

          「退去強制執行は違法」 

       借り上げ訴訟、敗訴女性が神戸市を提訴 

「退去強制執行は違法」借り上げ訴訟、敗訴女性が神戸市を提訴
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201910/0012755103.shtml

 神戸市が提供した阪神・淡路大震災の被災者向け「借り上げ復興住宅」で20年の
借り上げ期間が過ぎたとして、退去を命じる判決が確定した同市兵庫区の女性側が、
明け渡しの強制執行を許さないよう求める異議請求訴訟を神戸地裁に起こしたこと
が、2日分かった。提訴は8月6日付。

 女性(81)が暮らす復興住宅の借り上げ期間は2016年11月までで、神戸市
は同月に退去を求めて提訴。明け渡しを命じた神戸地裁判決を大阪高裁が支持し、最
高裁も今年3月、女性側の上告を棄却した。

 異議請求の訴状によると、女性は健康状態が悪く歩行器を使わないと歩けないが、
使用可能な転居先を見つけられていない。女性側は「市が代替住宅を提供することな
く、退去を強制しようとするのは公営住宅法違反」と主張している。

 神戸市は神戸新聞の取材に対し、判決確定後に自主退去するとの女性の話を受け
「代理人を通じて速やかな退去を働き掛けていた」と説明。訴訟には「弁護士と相談
しながら対応する」とした。