いっちょー会

被害者の、被害者による、被害者のための交流会

被害者の、被害者のための、被害者による交流会

2008-05-24 22:08:16 | Weblog

   2008年5月度 定例被害者交流会(いっちょー会)開催報告 
                            運営委員会委員(いちょうの会幹事)
 
 1・開催日時 2008年5月10日(土)午前12時~午後3時30分

 2・会  場 国労大阪会館 B1F 会議室

 3・参加者数 43名(内 初参加者 11名)

 4・進行次第 司会 運営委員   S N(いちょうの会幹事)
    運営委員代表挨拶       K O(いっちょー会運営主管)

    司法書士 各氏(いちょうの会幹事)挨拶  
           D T 司法書士(他6先生:氏名略) 

    HK大阪放送局報道部 ディレクター Y K 氏

    運営委員による体験談紹介 運営委員 T S
            同         運営委員 S N
  自由懇談(テーブル毎に委員が入って相談・雑談)
  参加者自己紹介・近況報告 自由懇談(司法書士質問コーナー設置)
  事務局・運営委員からのお知らせ(家計簿プレゼント他)

 5・年金担保・高齢者・多重債務について:NHK Y Kディレクター

 6・体験談・感想・ご意見その他(抜粋)
  
 <体験談><感想・ご意見>
  ・今回は特にNHK:木下氏の取材を兼ねたご挨拶で会場の皆様:緊張
  ・いちょうの会を紹介してもらった。借金の整理の目途がついて大変有難い。あ
      らためてお礼を言いたい(この意見が多数をしめた)
  ・家計管理を現在も行っている。今後も続けて頑張り紹介したい。
  ・自殺まで考えたが?今笑顔でここにいる。信じ難い、感謝したい。
  ・先月話題になった”縁切り””カードにハサミを”再度話題に!
    ・借金しても人には言えない、このような場を提供して頂いて感謝
  ・借金すると全てが「悪魔のささやき」に思える、もういやだ・・・
  ・生活再建途上でも誘惑はどこにでもある、お互いが、お互いを認識し、慰め、
   そして強くなっていくことを実感した。
  ・非常に活気があって大変感激した、想像もできなかった、良い会だと思う。
   今後もぜひ参加したい。有難うございました。
     (他にも多数の方の感謝の言葉や意見もあり、代表的なものを紹介)


被害者の、被害者のための、被害者による交流会

2008-05-11 11:34:32 | Weblog

 K ちゃんが考える”いっちょー会”の存在意義 

 自分なりに、いちょうの会と別個にいっちょー会について考えてみました。

 まず、多重債務者(ヤミ金・クレサラを含む)である来場する人々は、精神的に追い詰められ傷ついた人がほとんど、そして、誰にも言えない、または家族にも内緒、経済的・社会的事情によって何らかの喪失を体験した方々であり、生活保護、貧困に苦しむ方はもちろん、社会的地位を失った(倒産など)経済苦を味わったいわば負の体験をされたことを念頭に物事を進めてゆくのが適当かと思います。

 いっちょー会の方向性 

 ① メンタルケア(心の嘆きの場) 

  まず、多くに自助グループが実行していることを念頭に、精神的なケアを大前提に、心を癒す場として機能させるためには個々の「喜怒哀楽」を引き出す役割が重要です。

  自助グループは普段言えない言動(例:怒ったり愚痴をこぼしたり泣いたり、いわば感情の吐き出し)をすることで、その感情を手放す手助けをしています。

 これは、遠慮させず愚痴にしない生命の維持・そして希望を持つヒントとしてコミュニケーションは最重要科目です。

  もちろん、お酒を飲ませず喋ってもらうのは至難の業ですが、これを主題にしなければ本末転倒です。

  司法書士・弁護士の先生にも手伝っていただくことは大切ですが、どちらかへの皺寄せを分散させるためにも、マイクを回して紹介やフリートークで効力を発揮できる強みとして発展できれば「いっちょー会」自体が自助グループとして大きな効力を果たすでしょう。

 ② 家計管理(自立支援再建プログラム) 

  多重債務者の特徴として、足りなくなれば借りる、クレジットカードや消費者金融のカードなど、まるで自分名義のキャッシュカードのように習慣的に利用した結果、金銭的麻痺状態となっているのが基本だと思います。

  これは、経営者が倒産して債務を抱えた方や、安定企業に勤め気軽にカードを作れる方、それに債務者が行方不明になり保証人になって路頭に迷う方々にも自立再建という意味ではすべて同じように家計管理を推進する必要性は該当するかと思います。

  出てゆく金銭的な数字に落胆することなく、削れる部分を節約して、少しでも心の余裕を取り戻し、人生にやりがいを復活してもらうよう工夫しましょう。

 ③ 各種団体への案内(ギャンブラー、アルコール依存、精神科への受診など)

  これは下調べが必須などで、時間をかけてですが、なるべくいっちょー会だけでなく、行政を含めNPO団体、自助団体への紹介ができれば心強い味方となってくれるかもしれません。

  何故、それが明確に書けないかというと、それは本人の自由意思により参加するものだからです。なので、案内だけ機能できるのが望ましいと思われます。

④ 参加者の毎月参加の促進

  ただ、いちょうの会のルールであるカードに印をもらうためだけに参加する人々が多い・または不参加のままの方々が多いのも現状です。

  ただ、いっちょー会は繰り返す債務者や精神的に参っている方々のために発揮できる活動かと思いますので、余力のある方は、債務リピーターへの誘惑の大きな抑止力になる委員参加など、積極的に行えれば何らかの問題が起きても、全員で助け合うことができるかと思います。

 ⑤ 委員の役割 

  自分も含め、予算の範囲内、無理や強制のない程度に勉強会などの参加や交流ができると親交や結束を深めることができます。

  知識を流布するだけではなく、法律専門家でもない被害者ならではの話の聞き方も相手に励みをもたらすことも可能ですので、出来る範囲で参加者の心に耳を傾けてあげることが最良ではないでしょうか。

  まずは委員さんが心の癒しを感じるのが、他の参加者の方々の気持ちもほぐす鍵だと感じます。

 

   以上、僭越ながら自分なりの提案をさせて頂きました。
  考えは十人十色、皆さんいろんなことを思い、感じているのは理解しています。

  こらからも様々な意見や案を参考にして、いっちょー会のお手伝いができればと
  思います。委員さんの負荷配分についてもきちんと話し合って決めて行きましょ
  う。
  私もささやかながら努力して参ります。
                               2008/5/10 運営委員(SK)