♬ 歌・唄・詩の日々

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そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

山本智子の試行錯誤

2005年06月20日 | 演歌・歌謡曲
一昨日、前田有紀の試行錯誤について書いたが、ちょうど1年先輩で同じ四国出身の山本智子についても同じことが言える。これは、先日買った「ベスト・コレクション山本智子 哀秋花」のアルバムを聴いていて思ったことだ。

デビュー曲『海峡花火』から『北鴎』『迷い橋』までは、石川さゆりを思わせる歌唱で、どちらかといえばしっとり系の演歌だったのが、4曲目の『東京雨ん中』では、一転フォーク調の都会派歌謡曲になり、イメージチェンジを図る。続く『ぼんぼり小路』も同じ傾向の曲だ。この『ぼんぼり小路』でNHK歌謡コンサートの若手応援コーナーに出演したときのトークで、あこがれの歌手は松田聖子と言っていた。だから彼女自身もこのあたりのフォーク調が気に入っていたのではないかと思われる。

ところが、次の『哀秋花』になると、衣装は和服になり、内容も細やかな女性の情感を歌っている。最新曲『春仕度』でも、古風な尽くす女といった内容である。山本智子は「ひるの歌謡曲」の司会で、和服は大好きで、性格はどちらかといえばおとなしいと言っていた。そういう意味では、現在の路線も合っていると言えるのかもしれない。

私個人の好みからすれば、『東京雨ん中』『ぼんぼり小路』の路線にもう一度戻ってほしいと思う。
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