部首「頁おおがい」の全部の常用漢字を追加しました。
頁 ケツ・かしら・ページ 頁部

解字 甲骨文は、「あたま(首)+ひざまずいた人」の会意。あたま(首)は3本の毛が生え、目玉が描かれており、甲骨文の首と同じ形。これに、ひざまずいた人を加えた頁は、ひざまずいた人の頭部を強調 した字。金文は目玉がタテの目に近い形になり、そこから延びた線に3本の毛が生える。篆文から毛が省略され下部は人(儿)の形になった。現代字は下部が、儿⇒ハに変化した頁ケツになった。頁は頭部を大きく描 いているため頭の意となる。また、近代中国の発音で葉 yè と頁 yè の発音が同じで、葉が紙などを数える語となることから、本のページの意で使われる。頁は音符とならず、ここに収録した字は会意のため発音はバラバラである。部首としての働きがメインの字。
意味 (1)かしら(頁)。あたま。こうべ。 (2)ページ(頁)。書物の紙面で、その片面。また、それを数える語。「頁数ページスウ」 (3)「頁岩ケツガン」(堆積岩のひとつ。泥が固まった岩石)
参考 頁ケツは、部首「頁おおがい」になる。ほとんどの場合、漢字の右側(旁つくり)に付き、あたま・かお・ひざまずく人などの意を表す。約14,600字を収録する『新漢語林』では95字が収録されている。
常用漢字 22字
額ガク・ひたい(頁+音符「客キャク」)
顎ガク・あご(頁+音符「咢ガク」)
願ガン・ねがう(頁+音符「原ゲン」)
顔ガン・かお(頁+音符「彦ゲン」)
頑ガン・かたくな(頁+音符「元ゲン」)
頰キョウ・ほお(頁+音符「夾キョウ」)
頃ケイ・ころ(頁+ヒの会意)
顕ケン・あきらか(頁+音符「显ケン」)
顧コ・かえりみる(頁+音符「雇コ」)
項コウ・うなじ(頁+音符「工コウ」)
須シュ・すべからく(頁+音符「彡サン」)
順ジュン・すなお(頁+音符「川セン」)
題ダイ(頁+音符「是シ」)
頂チョウ・いただき(頁+音符「丁テイ」)
頭トウ・あたま(頁+音符「豆トウ」)
頓トン・ぬかずく(頁+音符「屯トン」)
頒ハン・わける(頁+音符「分ブン」)
頻ヒン・しきりに(頁+歩の会意)
預ヨ・あずける(頁+音符「予ヨ」)
頼[賴]ライ・たのむ(頁+束の会意)
領リョウ・おさめる(頁+音符「令レイ」)
類ルイ・たぐい(頁を含む会意)
常用漢字以外
顆カ・つぶ(頁+音符「令レイ」)
頷ガン・うなずく(頁+音符「含ガン」)
頸ケイ・くび(頁+音符「巠ケイ」)
頗ハ・すこぶる(頁+音符「皮ヒ」)ほか
※以上のうち、頃ケイ・須シュ・賴ライは音符になる。
イメージ
「あたま」(頁・煩)
「ひざまずくひと」(寡)
音の変化 ケツ:頁 カ:寡 ハン:煩
あたま
煩 ハン・ボン・わずらう・わずらわす 火部
解字 「火(ひ)+頁(あたま)」の会意。頭の中で火がもえるように、いらいらすること。
意味 (1)わずらわしい(煩わしい)。わずらわす(煩わす)。うるさい(煩い)。面倒くさい。「煩雑ハンザツ」「煩悶ハンモン」(わずらいもだえる)「煩悩ボンノウ」(人を煩わせ悩ませる一切の妄想) (2)[国]わずらう(煩う)。病気になる。「長く煩う」
ひざまずくひと
寡 カ・やもめ・すくない 宀部

解字 篆文は、「宀(たてもの=家)+頁(ひざまずくひと)+分(わける)」の会意。家の中にいる分けられた頁ケツ(ひざまずく人)の意で、夫と分けられ(夫が死別し)家の中に一人でひざまずいている人の意。夫と死別 した婦人を表す。現代字は、頁の下部のハが略され、代わりに下の横線が長くなる。
意味 (1)やもめ(寡)。夫を亡くした女。「寡婦カフ」(夫に死なれた女性)「寡夫カフ」(男やもめ) (2)すくない(寡い)。少人数。「寡占カセン」「寡黙カモク」 (3)自分を謙遜していう語。「寡学カガク」「寡徳カトク」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
頁 ケツ・かしら・ページ 頁部

解字 甲骨文は、「あたま(首)+ひざまずいた人」の会意。あたま(首)は3本の毛が生え、目玉が描かれており、甲骨文の首と同じ形。これに、ひざまずいた人を加えた頁は、ひざまずいた人の頭部を強調 した字。金文は目玉がタテの目に近い形になり、そこから延びた線に3本の毛が生える。篆文から毛が省略され下部は人(儿)の形になった。現代字は下部が、儿⇒ハに変化した頁ケツになった。頁は頭部を大きく描 いているため頭の意となる。また、近代中国の発音で葉 yè と頁 yè の発音が同じで、葉が紙などを数える語となることから、本のページの意で使われる。頁は音符とならず、ここに収録した字は会意のため発音はバラバラである。部首としての働きがメインの字。
意味 (1)かしら(頁)。あたま。こうべ。 (2)ページ(頁)。書物の紙面で、その片面。また、それを数える語。「頁数ページスウ」 (3)「頁岩ケツガン」(堆積岩のひとつ。泥が固まった岩石)
参考 頁ケツは、部首「頁おおがい」になる。ほとんどの場合、漢字の右側(旁つくり)に付き、あたま・かお・ひざまずく人などの意を表す。約14,600字を収録する『新漢語林』では95字が収録されている。
常用漢字 22字
額ガク・ひたい(頁+音符「客キャク」)
顎ガク・あご(頁+音符「咢ガク」)
願ガン・ねがう(頁+音符「原ゲン」)
顔ガン・かお(頁+音符「彦ゲン」)
頑ガン・かたくな(頁+音符「元ゲン」)
頰キョウ・ほお(頁+音符「夾キョウ」)
頃ケイ・ころ(頁+ヒの会意)
顕ケン・あきらか(頁+音符「显ケン」)
顧コ・かえりみる(頁+音符「雇コ」)
項コウ・うなじ(頁+音符「工コウ」)
須シュ・すべからく(頁+音符「彡サン」)
順ジュン・すなお(頁+音符「川セン」)
題ダイ(頁+音符「是シ」)
頂チョウ・いただき(頁+音符「丁テイ」)
頭トウ・あたま(頁+音符「豆トウ」)
頓トン・ぬかずく(頁+音符「屯トン」)
頒ハン・わける(頁+音符「分ブン」)
頻ヒン・しきりに(頁+歩の会意)
預ヨ・あずける(頁+音符「予ヨ」)
頼[賴]ライ・たのむ(頁+束の会意)
領リョウ・おさめる(頁+音符「令レイ」)
類ルイ・たぐい(頁を含む会意)
常用漢字以外
顆カ・つぶ(頁+音符「令レイ」)
頷ガン・うなずく(頁+音符「含ガン」)
頸ケイ・くび(頁+音符「巠ケイ」)
頗ハ・すこぶる(頁+音符「皮ヒ」)ほか
※以上のうち、頃ケイ・須シュ・賴ライは音符になる。
イメージ
「あたま」(頁・煩)
「ひざまずくひと」(寡)
音の変化 ケツ:頁 カ:寡 ハン:煩
あたま
煩 ハン・ボン・わずらう・わずらわす 火部
解字 「火(ひ)+頁(あたま)」の会意。頭の中で火がもえるように、いらいらすること。
意味 (1)わずらわしい(煩わしい)。わずらわす(煩わす)。うるさい(煩い)。面倒くさい。「煩雑ハンザツ」「煩悶ハンモン」(わずらいもだえる)「煩悩ボンノウ」(人を煩わせ悩ませる一切の妄想) (2)[国]わずらう(煩う)。病気になる。「長く煩う」
ひざまずくひと
寡 カ・やもめ・すくない 宀部

解字 篆文は、「宀(たてもの=家)+頁(ひざまずくひと)+分(わける)」の会意。家の中にいる分けられた頁ケツ(ひざまずく人)の意で、夫と分けられ(夫が死別し)家の中に一人でひざまずいている人の意。夫と死別 した婦人を表す。現代字は、頁の下部のハが略され、代わりに下の横線が長くなる。
意味 (1)やもめ(寡)。夫を亡くした女。「寡婦カフ」(夫に死なれた女性)「寡夫カフ」(男やもめ) (2)すくない(寡い)。少人数。「寡占カセン」「寡黙カモク」 (3)自分を謙遜していう語。「寡学カガク」「寡徳カトク」
<紫色は常用漢字>
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