80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

115系0番代の製作(その5)+おまけ

2009-12-21 12:01:44 | 中央東線方面
サハ115が少し進みました。

側板と真鍮プレスドアの両方に“すそ絞り”のための曲げ加工を行い、貼り合せます。接着剤は「セメダインSUPER Xクリヤ」を使っています。
小高のキットには腰板と幕板の内貼りが入っていないので、ドアの厚みに合わせた厚紙(ペーパークラフト用の特厚プリンタ用紙=約0.25mm)を貼り、その上から3×3mmヒノキ補強材を貼り合わせました。


115系のベンチレータは押込形ですのでキット付属のグローブ形は使えず、エンドウのダイカスト製を別途購入しました。
センターラインに対して千鳥に取り付けなければいけませんが、手元の形式図ではその偏移量が明記されていません。しかし製品をもう一度よく見ると取付け足がちゃんとずらしてありました。つまり屋根板の中央に穴を空けてやればよいわけで親切な設計です。約1mmずらしてあるようです。


仮組みしてみました。屋根板はまだ肩のRを削っていませんので、妻板上部もまだカットしていません。
ヒノキ補強材の接着位置を勘違いしたので約1mm腰高になってしまいました。床板を2mm厚のものに取り替える予定です。もう1両のサハはまだ組み立てていないので難を逃れました。夜中の工作は時として睡魔との闘いになることがありますが、そういう時はおとなしく寝た方がよさそうですね。


今日のおまけ画像は115系の僚友クモニ83(右)とクモユニ82(左)です。クモニ83は小高のキット組み、クモユニ82は自作で、これも放置期間がだいぶ長引いてきました。

115系に合わせて一気に完成させたいところですが2車とも動力化すべきか思案中なのです。EF63のように必ずしも2両ペアではないし、だからといって2両ともMP動力にすればオーバースペックだし・・・。
やはりここは例のカンモーター+インサイドギヤ方式で、省電力とツリカケ音(もどき)の楽しみを両立させるのが一番なのでしょうか?
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115系0番代の製作(その4)

2009-12-18 14:18:31 | 中央東線方面
アルバムの中から115系0番代の非冷房時代の写真をお目にかけましょう。高尾~相模湖間の直線を行く普通高尾行きの後追いショットです。絹目プリントからのスキャンなので画質が荒い点はご勘弁ください。


残念ながら撮影日時がわかりませんが、中間のサハ+サハがなくなっているので1980年代初め頃の撮影と推測されます。しかもよく見ると3+4の7両編成のようです。地方線区の編成の短縮化が行われるなか、サハ115の多くがクハ111に改造されていきましたが、これは順にサハが抜かれていく過渡期をとらえたものなのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示ください。

さて模型の方は相変わらず牛歩状態ですが、サハの妻板の新製を行いました。キットの妻板は貫通扉の窓があいているだけのそっけないもので、おまけに幅も36.5mmあって両側板の厚さ(各0.5mm)が差し引かれていないため、新たに自作したものを外側にしてキットのを内貼りにしようというわけです。

自作した妻板4枚とキット付属の妻板のサンプルです。屋根カーブは木製屋根板に合わせて組み立て後にカットするため、キットのものは写真中央下のようにあらかじめ上端をカットしてしまいました。


内・外を貼りあわせたもので左が外側、右が内側のようすです。なお自作した方はアイボリィケント紙で、厚さは0.45mmくらいではないかと思います。


今回は補強とディティールアップのため客扉にエコーの真鍮プレス製品を使います。側板に仮にセットしてみたところです。ドア上部のオーバーなRとのバランスが微妙ですが、まあまあ良い感じですね。これでHゴムと戸当たりゴムの色差しが決まれば完璧なのですがどうなることやら。半自動ドアのための取っ手も表現しなきゃならないし…。急に気が重くなってきた(^^; 既製品を使うにはそれなりの勇気と覚悟が要りますね。


最後に、完成済みの床板のようすです。床下機器の正確な情報がなく、写真で見えるものだけ並べてみました。細かいものを除けば実車の床下もスカスカのようです。水タンクの向きがひょっとすると逆かなー??
カプラーはクハ/クモハ側がTOMIXのTN密着型、サハどうしの連結はドローバーです。

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115系0番代の製作(その3)

2009-12-17 07:49:35 | 中央東線方面
久々に車両ネタです。
8連の中間に挟まる2両のサハ115を組み立てます。

ベースは小高の111系ペーパーキット「モハ110」で、側板と妻板を並べるとご覧のとおりです。前の投稿でボディ関係は8両ともサフェーサーがけが終わっているようなことを書きましたが、確かめてみるとまだ終わっていないクルマもありました(^^;
車端部の窓1ヶ所を潰してトイレ窓にしてやればOK!かと思いきや、伏兵が潜んでいました。


113系なども含めこの「近郊型」のボディ、実はクハとサハのトイレの反対側(4位側)の窓は、トイレのないモハやクモハと違って120mm妻側に寄っているんですね。
4位側車端部寸法割はこんな感じです(単位mm)
(↑妻面側)
   Tc,T  Mc,M
柱  290  410
窓 1075 1075
柱  320  200

クハの側板を並べてみると違いがわかります。


では反対の1-2位側はどうなっているかというと、2位側に配電盤があるためモハと共通設計になっています。つまりサハの場合、前後で車端部の寸法割りが非対称となっているのでした。これは今まで気がつきませんでした。
というわけで、トイレ反対側の窓を1.5mm妻寄りに移動させるとともに、形状や寸法が実物とちょっと違うトイレ窓もついでに作り直すことにしました。

トイレ側はプレスボードの切れ端を使って窓を埋めてから開けなおし、反対側は妻寄りの柱を1.5mm切り取るとともに左の柱を太くしました。


最近模型作りの時間が取れず、今回はここまでです。

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続・コーヒー・バラストの実験

2009-12-15 02:09:59 | レイアウト
前回の実験で、コーヒーの出しガラを使ったバラストはそこそこ実感味はあるものの、ボンド水溶液の吸収が極めて悪いことが確認されました。
それは恐らくコーヒーの残留油脂分が邪魔をしているからではないかとの仮説を立て、いくつかの対策案を考えたわけですが、このたび追加の実証検証をしてみましたので報告します。

今回試したのは次の2案です。
 ・しっかりお湯を注いで完全な出がらし状態にする
 ・最後に中性洗剤を入れたお湯を注いで脱脂する

結果は大成功で、油脂分を完全に除いてやることによって施工性が格段にアップすることが実証されました。

1.まず、コーヒーを淹れた後も3~4回お湯を注ぎます。あまりやりすぎると豆がふやけてくるのでこの程度にしておきます。

2.次に、中性洗剤を混ぜたお湯を注ぎます。この時は特に“洗う”必要はなく、自然に湯が落ちるのを待ちます。なお、中性洗剤の分量は厳密に量りませんでしたが、カップ1杯の湯に対して小さじ1杯程度でちょっと濃いめです。

3.ペーパータオルに広げて自然乾燥させます。昨日は天気が良くなかったので半日は外、半日は部屋の中で乾かしました。

4.テストレールにスプーンで撒きます。前回厚く撒きすぎたので、今回は隙間から路盤が見えるくらいに薄くしました。


5.スポイトでボンド水溶液を滴下します。するとどうでしょう、前回のアクシデントがうそのようにサッと気持ち良く浸み込んでいくではありませんか。これなら市販のバラストと何ら遜色ありません。


6.ボンド水溶液を完全に流し込み半乾きとなった状態です。蛍光スタンドの熱で温めて早く乾燥するようにしました。粒の大きさもちょうどよく、枕木の間から立ち上がってくることもありません。


以上のように、コーヒー・バラストは散布前の脱脂が必要かつ有効であることがわかりました。
さあ、明日から大量生産です(^^;

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リンク機構の試み

2009-12-14 00:43:58 | レイアウト
ここのところあまり作業が進んでいません(^^;
ポイントマシンのリンク機構について少しだけ試行錯誤してみましたので書き留めておきます。

ブロック1のところで、メンテナンスのしやすさからポイントマシンをなるべく台枠上面に取り付ける旨のことを書きましたが、下面に付けたくないもうひとつの理由に、リンク機構の面倒くささがあります。

ポイントマシンには図のようなL字型の真鍮線とパイプが付属していて、「ア」のように台枠に埋め込んで、下に突き出た真鍮線を曲げてマシンの作動アームにつなげるようになっています。
しかし、台枠に差し込んだ状態でペンチを使って破線のように曲げるのはなかなか難しく、曲げる位置が甘いと上下にガタが生じ、逆にパイプぎりぎりに曲げると摩擦が大きくなったりします。


このため、「イ」のようにストッパー代わりの2mmナットを差し込んで下側から半田を流したところ、隙間を縫って半田が真鍮パイプ側に回り込み固着してしまいました。またこの方法は「ア」と同じく台枠にパイプを通してから作業するので非常にやりにくいのが難点です。

なんとか台枠設置前に手元で作業できないかと考え、「ウ」のように同じ真鍮パイプを短く切ったものをストッパーとしてはめ込み、少量の半田で固定したのち余分な半田を削り取るようにしたところ好結果を得ました。
これならばストッパー部もパイプとほぼ同じ外径のため台枠の上から穴に通すことができ、正しい位置にセットした段階で台枠とパイプの隙間に接着剤を流してやればよいわけです。

試作品の写真です。ちょっと見にくいですが、パイプの下に整形したストッパーが半田付けしてあるのがわかりますでしょうか。少し膨らんでいても相手がベニヤですから、ペンチで静かに押してやれば入っていきます。


あとは2つのポイントの連動機構をつくらねばなりません。。。
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