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大事なのはその後どうするか

2005-09-13 09:37:13 | 出版記事
昨日の話題の断食セミナーで排泄物は自分の大便から言語に至るまで全て美しくなければいけないというお話をしました.前にもちょっとふれましたが、糞転がしは誰かの糞を一生懸命探し回っているし、かくいう私達人間も植物の排泄した酸素がなければ一分も生きていられません.世の中って逆から言うと排泄物の循環で成立しているのです.ですから自分のものと思っているものにも一つとして厳密に自分のものはありません.

人間の文化は各人の所有を認めていますが、それだって宇宙の真理から言うと殆んど根拠がありません.こうなってくるとユートピアを目指した共産主義みたいになってきますが、残念ながら共産主義を実現する政治機構や社会組織は出来ません.ユートピアは絶対世界のものであり、社会は相対世界のものだからです.もしどうしても実現したいと思ったら、個人を投げ捨てて黙々ときめられた責任を果たさなければなりません.蟻の社会のように!!働き蟻は女王蟻になりたいとは絶対に思いませんよね.女王蟻もまた働き蟻のように自由にあちこち歩き回りたいとは思いません.

元に戻りますが、だから自分の排泄物は自分と同じようにきれいにしなくてはいけません.昔(?)シャンプーが毎日の行事になり始めた娘達に、「自分だけきれいにして汚い泡だらけの排水で地球を汚して」、と言って嫌われたものです.人間社会はなかなか還元できないゴミを大量に作り出して科学技術の進歩だとか言ってきましたが、循環のサイクルの中から勝手に一部を引っ張り出して元に戻るのに人間の時間の枠からはみ出したものを作ってしまったために、今自分たちが困っているという始末になりました.人間の排泄物を美しくしなければ、自分達が困る事態になったのです.今までは他の動物や生命のことを気にしている振りでよかったのですが、とうとう「地球に優しい」などとの奇麗事ではすまなくなってきています.

これはとても喜ばしいことで、此処にきて私達は自他の区別のない世界であることを認識しようとしています.もともと私達は全てがひとつだったのですから、その心をまた私達の生活に取り返すことができたら世界はもっと楽しくなるのではと思います.昨夜たまたまテレビで銭形平次を見ていたら、誰でしたか、笹野様(?)とかいう与力(これまた?)が
女の子に言っていました.「間違いは誰でもする.大事なのはその後どうするかだ」って.
マクロビオティックを知る事は大変にありがたいことです.でも大事なのはやはりその後どうするかなのだと思います.

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