市場にいよいよ鯛が並び始めました。
春になると鯛の水揚げが増え、春鯛も市場の春の風物詩と言えるかもしれません。この何気についているキロ数が書いている紙を見ると、修行時代を思い出します。修行時代を柏崎で四年間過ごしたので、この紙は柏崎市場でしか使ってない紙で柏崎で上がった地魚には必ず付いています。柏崎ではこの地魚を先に競ってから、旅ものを(ほかの市場から回ってきた魚)を競っていました。おそらく柏崎市場でも今、鯛が所狭しと並んでいるに違いありません。やっぱり修行時代に触れた食材はいつまでも記憶の奥底に留まっているものです。