写真は小生が扱っている商品のひとつ。 そう、スピーカーである。 これ自体は、ペア18万円のものであるが、中古なので半額以下で販売している。 しかしながら、今どきホーム用に単体のスピーカーを購入しようと考えている人は極端に少ないのが実情。 数年前までは、こんなペアが結構売れたものだ。 自分で持っている「シスコン」と呼ばれるセットものをグレードアップしようとすれば、単体のスピーカーを加えれば簡単にできるのである。 しかし、「シスコン」や「デジタルオーディオ」と呼ばれるMP3形式のものがオーディオと思い込んでいる人(特に若者)が多い。 何故かと考えれば、ソニーの「ウォークマン」(カセットテープ)から始まった「簡単オーディオ」が、そのまま「オーディオ」とイコールに考えられてしまっているからと思う。 その後、「CDウォークマン」になり、「MDウォークマン」、「デジタルオーディオ」に進化(?)していく。 「CDウォークマン」は圧縮をかけていないので、機器を選べば(価格により使用するヘッドが大きく違う)それなりに聞けるのであるが、圧縮を大きくかけた「デジタルオーディオ」は、まったく「音の深み」が出て来ない。 小生は、だいぶ前ではあるが、アナログプレーヤー(LP盤)のメーカーで貿易の仕事をしていたことがあるが、100万円を越えるシステム(プレーヤーだけで)からは、「鳥肌が立つ」ようなサウンドが聴けたものである。 その後、CDの時代へと変わっていく。 いまでこそ十分に聴けると思うが、初期の頃のCDはひどいものだった。 「デジタル臭い」とよく言われたが、「音の余韻」「響き」が出て来なくて、LP盤になじんだ耳には、とても聴けたものではなかった。 実際、小生もCDに完全に切り替えたのは、CDのデビューから10年は過ぎた頃だった。 ソフトの録音技術とハードの方も良くなっていったようで、小生のマランツCD94Limitedは、とても満足の行くサウンドで鳴ってくれた。 その頃、海外出張が多くて、機内で音楽を楽しむために購入したソニーのCDウォークマン(確か定価で3万円を越えていたはず)もなかな良かった。 製品の出来がいいので、安物の国内A社のヘッドフォンをつけたら、えらくひどい音で行きだけで疲れてしまった。 その後、現在使用するゼンハイザーに出会って落ち着いた訳。 あの時の行き先がドイツなら、迷わず本場でゼンハイザーを購入しただろう。 一度試しにと、友人のMP3を聴かせてもらったが、騒音の多い車の中などで聴くぶんにはいいが、とてもヘッドフォンで聴いてはいられない。 おもしろい話があるのだが、オーディオ好きの知り合い I 氏(某山岳自転車店店主)にCD-RへのCDの録音をお願いしていた事があって、「今回は、同じソースで違うメーカーの空CD-Rに焼いておいたので聴いてみて」と言われ、「メーカーでそんなに違わないだろう?」と聴いてみたら、「こりゃすごい!」 その国内生産のメーカーT社のものは、レンジや低音の出方が違うのである。 もちろん、圧縮をかけないでの録音。 その後、その話題で盛り上がったのは、言うまでもない。 録音の悪いソフトは、いくら音楽的に良くても聴きたくならないという、小生の判断基準も問題はあると思うが、今時の若い人は、本当の「オーディオ」の音は知らないのだろう。 一度、本当に良い音で聴いてもらいたいものである。 いくら「デジタルオーディオ」に慣れた耳でも、その差は歴然と思う。 はたして、「デジタルオーディオ」も今のCDのように進化していくのだろうか、、、
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しかも臨場感が欲しい時はゼンハイザーを持って歌った記憶もあります。なので、ゼンハイザーと言う響きが懐かしく思います。