「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

お花畑続く大千軒岳 クマに注意

2007-06-21 21:05:15 | 道南の山々
【エゾノハクサンイチゲ】

■6月17日の登山記録:大千軒岳(1071m)

松前町の旅館を出発。近くのコンビニで食料を調達してから
長い林道に入る。登山者より山菜採りの人が多い。
6時半に「新道登山口」に。
本当は手前の「旧道登山口」から登って、「新道登山口」に下りるルートを考えていた。
しかし、旅館で働く女性の体験談で心変わり。
「前日に旧道を登ったら、クマの糞だらけだった」という。
そこで、まずはクマの気配がない「新道」から登頂し、お花畑に下りる。
状況次第で「旧道」」に向かうか、「新道」に戻るかを決めることにする。
両登山口は林道歩き、40分の距離だという。

6時45分:新道登山口から入山。
前日、当別丸山で出会った札幌のツアー登山グループ6人と、同時に入山。
ブナの新緑が気持ちよい。

【ブナ】

7時20分:森林を抜けると、
左手に函館山や当別丸山、右手に松前小島がに浮かぶ。
青森の岩木山や八甲田山も見渡せる。頂上まで最高の景観が続く。

【当別丸山や函館山】

8時00分:山頂に。あっというまのショートコース。
少々あっけない。
一等三角点は明治29年、
北海道で最初に設けられた3つのうちのひとつと、記されている。
さすがに絶好の見晴らし。
追いついてきたツアーの皆さんと談笑。菓子やサクランボまで戴いてしまう。
頂上から中千軒岳へ向かう尾根道がお花畑になっている。
     
【山頂標識と三角点】     【中千軒岳、前千軒岳】

30分ほど、景観を楽しんでから、旧道側に下りる。
心地よいお花畑の中を歩きながら、
中千軒岳とのコルとなっている千軒平を目指す。
ヘニバナイチゴ、ミヤマアズマギク、エゾグンナイフウロ・・・
残念な事にシラネアオイの群落は終盤だったが、
エゾノハクサンイチゲの群落はみごとだった。
  

9時00分:千軒平に。処刑された隠れキリシタンを弔う十字架が立つ。
旧道から登ってきた人たちに聞くと、クマの糞を8ケ所で確認。
新しいものが多いという。
クマと出会った単独行の人もいたらしい。
彼はあわてて引き返し、出会ったグループからの「一緒に登りませんか」という申し出も辞退。さっさと下山したという。
ということで、僕もここから頂上に引き返し、登ってきた新道を下りることにする。

【千軒平と大千軒岳】

9時20分、頂上に向けて再出発、9時55分頂上。
10時45分に新道登山口に下山。
長い林道走行のおかげで、楽々登山。
絶好の眺望とお花畑に心弾むも、少々の物足りなさも。
「旧道口~千軒平~頂上~新道口~林道歩き~旧道口」というコースをたどれば、
もっと充実した山行きとなったに違いない。

松前町の老舗「温泉旅館 矢野」で入浴。600円。
レストランのメニューが郷土色あふれている。
アワビカレー、アワビ飯、鯨汁ラーメン・・・迷うなあ。

上の国でちょっと観光して、八雲から高速で一気に札幌へ。午後8時、自宅に。



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2 コメント

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初めまして~ (一輪花)
2007-06-25 10:52:09
私は、23日に初めて友人と登ってきました。
新道からでしたが、登山道に一カ所~熊の糞がありました。
今度は、旧道から登ってみようかと話してましたが結構~熊が出没しているんですね・・・(>_<)
山野草が大好きです~また、拝見しに伺いますので宜しくですm(__)m
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初めまして (ikuni)
2007-06-25 23:14:38
えっ!
新道にもクマの痕跡ですか?
びっくりです。新道にはいないと勝手に思ってました。
道南の山って奥が深いですね。
これからも、よろしくお願いします。
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