「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

ホロホロ山に登る

2009-06-27 21:30:38 | 室蘭・登別周辺の山々
(写真: 支笏湖畔から望むホロホロ山=中央のなだらかなピーク。右端は徳舜瞥山)

支笏湖と洞爺湖の中間に位置する白老町のホロホロ山へ。着いた登山口はロープで閉ざされていた。

「登山路が崩落しているので、途中まで林道を使ってください」との表示。30分ほど林道を歩くと登山路との合流点に。

ここまでツボスミレ、ミヤマスミレ、オオサクラソウが咲いていて退屈しない。

笹刈りの登山路を登ると、七合目から展望が開いて支笏湖とその周辺の山々を望む。ここからチシマザクラが多い。

が、すでに花期は終わり、残花がぽつん、ぽつんと。それでも夏に咲くサクラとの出会いが楽しい。


(写真: チシマザクラ)

ツバメオモト、サンカヨウ、シラネアオイなども山路を彩っていた。

山頂に近づくとヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、エゾイソツツジといった高山植物も咲き始め、夏山の始まりを告げている。


(写真: ツバメオモト)


(写真: エゾイソツツジ)


山頂からは尾根続きの徳舜瞥山が天を突く迫力で構えていた。数人の登山者がいたが、彼らは全てこの鋭鋒からの縦走者だった。

チシマザクラ満開のころは、白老側からホロホロ山を目指す人が多いとのこと。

徳舜瞥山の背後には羊蹄山や洞爺湖を望む。支笏湖畔の山々や定山渓の山々が、実に近い。素晴らしい眺望にうっとりとする。

徳舜瞥山までは片道30分だが、翌日は大雪山行きを計画しているので、体力温存ということで、眺望を目に刻んで下山する。


(写真: 山頂から望む徳舜瞥山 右奥は羊蹄山)



(写真: 山頂から望む支笏湖畔の山々)


帰路の林道歩きで、足元からエゾライチョウの幼鳥、続いて親鳥がバタバタと飛び出した。

親鳥は幼鳥から人の関心をそらすため、木から木へと飛び移る。

驚かせてごめん。

僕が立ち去って、親子が無事に合流できますようにと念じた。



(写真: エゾライチョウ)


■登山記録:
11時15分: 白老コースから入山 林道を歩く
11時50分: 登山路と合流(あと1.9キロの標識)
12時35分: 七合目
13時15分: 山頂
13時50分: 下山開始
15時00分: 登山口に戻る

■過去の登山歴
04年6月5日: 徳舜瞥山からホロホロ山へ。


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4 コメント

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エゾライチョウ! (樹生和人)
2009-06-30 22:19:10
ikuniさん、御無沙汰しておりました。

ホロホロ山、今回はじめて認識しました。
ツーリング用の地図にも載っていました。オロフレから美笛、漁岳、方向へと連なる山の中でも高い山だったのですね。
それにしても、白い花々、きれいですね。
最近こうした白い可憐な花に心魅かれるようになって来ました。
そして驚いたのは、エゾライチョウです。初めて見ました。
とても美しいですね。柔らかな緑と、ライチョウの茶と白が、とても美しいと思いました。

ikuniさん今年もいろいろ歩いて、登っていらっしゃいますね!
しかも28日は大雪山ですか!
初夏の大雪、どんな景色、どんな生き物たちとの出会いがあったのでしょう。
わくわくします。
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こんばんは~ (木の葉)
2009-06-30 23:11:43
エゾライチョウの後ろ姿(?)かわいいですね。
なんと鳴くのでしょうか?
>ツバメオモト
可憐なお花ですね。放射状になってて、何だか星を連想してしまいました。

ikuniさんちの山々を見に来ると、なぜかさだまさしの「防人の詩」が頭の中に流れますよー
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希少 (ikuni)
2009-07-01 00:18:22
樹生さん:
ご無沙汰です。樹生さんもツーリング開始ですね。北海道は素敵な季節になりました。
エゾライチョウはごく普通の野鳥でしたが、狩猟圧とキタキツネ増加などで、今では珍しくなりました。とてもおいしいらしいです。バタバタと大げさに飛びます。幼鳥はウズラのようでしたよ。
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Unknown (ikuni)
2009-07-01 00:28:49
木の葉さん:
エゾライチョウの鳴き声、聞いたことがなくて残念です。先日見た「剱岳 点の記」ではニホンライチョウが独特な声で鳴いてましたが。

さだまさしですか・・・不忍池とか無縁坂とか、上京すると、そんなメロディーが浮かんでは消えます。なぜかな。

今度、フジテレビ「北の国から」のメロディーも重ねてみてください!
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