「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

東大雪のアーチ橋 タウシュベツ橋梁(7月18日)

2006-07-22 14:59:43 | 東大雪
・7月18日の記録②・
【写真:タウシュベツ橋梁】

糠平湖の「めがね橋」の正式名称はタウシュベツ橋梁。湖は人造ダムで、
水位の低い時に姿を現し、夏は水没するという。この日は、水没寸前。森林地帯の山岳鉄道だった旧国鉄士幌線には、こうしたアーチ橋が多く、今は文化遺産として、観光やトレッキングに生かされている。

ぬかびらユースの早朝ツアーは500円。
楽しかったので、雨予報を理由に登山をやめ、廃線を巡ることにした。
かつて栄えた集落に想いをはせながら、歩くのも頭が刺激されて楽しい。



      

【写真:第三音更橋梁】    【写真:第五音更橋梁】   【写真:旧糠平駅の跡】

糠平と十勝三股の間にあった幌加には、盛時は300人ほどが住んでいたというが、
今は廃墟すら残っていない。山奥には3軒宿の幌加温泉。舗装されていて手軽にいけるが、スタイルは、かなりの秘湯。
つきあたりの「鹿の谷旅館」は昔の湯治宿を今に伝えていた。
熱いお湯に、使い込んだ古い湯船。相当の風情だが、なんと混浴だった! 
バスタオルを巻いたご婦人2人と鉢合わせには、ど肝を抜かれたが、足の不自由なおばあさんを2人で抱えて一生懸命入浴させていた。
車イスの我が父の姿と重なり、湯気の向こうに家族の心情が伝わってきた。

山に突き出す露天風呂が特にいい。夜は、きっと星空が近いに違いない。
入浴料金は500円。午後8時に出発する「ぬかびらユース」の入浴ツアーは300円。
昨夜、行けば良かった。

 【幌加温泉 鹿の谷旅館】



糠平湖に映るニペソツ山(7月18日)

2006-07-22 14:15:53 | 東大雪
・7月18日の記録①・
【写真:糠平湖とニペソツ山】
和室での相部屋宿泊は初体験。首都圏から来た3人の北海道マニアぶりに驚愕。
とにかく、この宿はリピーターだらけ。このユースが好きで、糠平が好きで、
北海道が大好きという青年たち。ドサンコも負けていられない。楽しい夜だった。

目覚めて、ぬかびらユースの「めがね橋」ツアーで、早朝の糠平湖にゆく。
悪天の予報だったが、ウペペサンケ山やニペソツ山が、くっきりと姿を現していた。
湖面は静かで、水鏡となって秀峰を映し出していた。予期せぬ出会いに、心の中で
「おっー」と雄たけびを繰り返す。

 【写真:糠平湖とウペペサンケ山】
 【写真:ニペソツ山にズームイン】