四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

若宮八幡古墳(埼玉県東松山市)

2017年12月11日 | 古墳


『若宮八幡古墳』
下唐子古墳群中の塚原支群の主墳として位置づけられている円墳です。直径34メートル、高さは4.5メートルあり、
墳頂には八幡神社が建てられています。

主体部は、胴張りを有する石室で砂質凝灰岩、凝灰岩による切石切組積みで構築され、羨道部、前室部、玄室から
なる複室構造を持つ横穴式石室で、全長8.8メートル、玄室長4.28メートル、前室長2.55メートル、羨道長1.97
メートルです。周溝については部分的に確認できるだけで、現在のところ把握できていません。

この石室は江戸時代中期には開口されていたらしく、新編武蔵風土記に記載があります。石室内からの遺物は確認
されていませんが、平成22・23年度の修復保存整備に伴う調査で、前室部から小札、鉄器、須恵器片等が確認され
ました。また周溝を推察される個所より人物埴輪片、、器材埴輪片、円筒埴輪片が出土しており、古墳の築造年代
は6世紀後半と考えられています。

この古墳を中心に下唐子古墳群が形成されていましたが、大部分が壊されてしまい、林の中に数基を残すのみです。

所在地:埼玉県東松山市石橋2240-1
指 定:県指定文化財-史跡(昭和39年(1964)3月27日指定)
                           (東松山市HP 「東松山市の指定文化財」から引用)




若宮八幡古墳入口・八幡神社参道入口
県道344号(高坂上唐子線)と交差する水道庁舎入口交差点からひとつ南中学校よりの交差点そばにあります。
参道は長く二の鳥居まで150mほどあります。車両では途中行き止まりになりますので、水道庁舎入口交差点を嵐山町
方向に少し行ったところにある細い道路(ちょっと見落としやすい)から入ると二の鳥居前に行きます。




一の鳥居から二の鳥居の前まで来たところ。




上で説明の道路を入って来るとここに来ます。




八幡神社




まずは社殿まで行きお詣りを




八幡神社由緒書の案内板の左側から若宮八幡古墳の開口場所へ




「県指定史跡 若宮八幡古墳」の標柱が建っています




開口部は南西方向を向いています




西方から見てみました




「若宮八幡古墳」の説明板
最近はこうした金属製の説明板が増えてきています。見た目も綺麗だし、劣化の心配も少ないようですが、写真に
撮ると影が写ったり、太陽光で反射してしまったりなどと不都合です。木の板に書かれたものですとそうした心配
はないかわり、年月が経過すると文字が薄くなってきたり、板が朽ちて来たりしますので、どちらがよいのやら
(あくまで独り言の余談ですが)
無理すれば読めそうですが、一応・・・




説明文の部分




図の部分




写真の部分




開口部には格子扉があり施錠されています。中を覗いても真っ暗です。




でも、すぐそばに石室の中を照らす電灯のスイッチがありましたので・・・




奥は深いようですが、外から見るとこの程度です。




古墳斜面を北西から




こちらは北東から

散策日:平成29年(2017)11月8日(水)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。