四季・めぐりめぐりて

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企画展 発掘された古代の幡羅地区

2024年08月03日 | 企画展・見学会


企画展 発掘された古代の幡羅地区
 期 間:令和6年7月31日(水)~8月7日(水)
 会 場:幡羅公民館 2階特別会議室 (深谷市東方1370)
 主 催:深谷市教育委員会 文化振興課
を観覧してきました。

深谷市東方(幡羅地区)に所在する古代官衙(役所)跡である幡羅遺跡(幡羅官衙遺跡)と、東側に隣接
する熊谷市西別府に所在の西別府祭祀遺跡が、平成30年(2018)2月13日付で、『幡羅官衙遺跡群』とし
て国史跡に指定されました。
この国指定史跡である幡羅遺跡(幡羅官衙遺跡)とその周辺遺跡の発掘調査によって出土した遺物等を展
示した企画展です。



幡羅公民館・幡羅生涯学習センター周辺には、下掲の挨拶文にもあるよう国指定史跡幡羅官衙遺跡をはじ
め、遺跡・城館跡が数多くあることから何度も訪れていましたが、幡羅公民館にに入るのは初めてでした。
2階の展示会場で受付をして観覧に入りましたが、訪れたときには他に観覧者はありませんでしたので独
占状態。
展示品は、幡羅遺跡、下郷遺跡の出土品のみでなく、他の周辺遺跡の出土品もありましたが、幡羅・下郷
遺跡だけを撮影させていただきました。なお、下郷遺跡第34次調査での出土品については、報告書がまだ
出来ていない状況であることから撮影禁止となっています。



【幡羅地区周辺の遺跡分布図】 中央の緑色の濃い部分が幡羅遺跡 その西側から南側にかけての薄緑色
               部分が下郷遺跡

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   ◆ ごあいさつ ◆
 深谷市幡羅地区には、国指定史跡の幡羅官衙遺跡をはじめ、多数の文化財が存在しています。
 深谷市教育委員会では、これまでに多くの発掘調査を行い、文化財の調査・保存・活用に努めて参りま
した。令和5年度には、下郷遺跡第34次調査という大規模な発掘調査も実施され、遺跡の実態も徐々に
明らかになってきています。
 このたび、こうした発掘調査・整理作業の成果を皆様に公開するため、「発掘された古代の幡羅地区」
と題し、展示会を企画いたしました。
 幡羅地区から出土した奈良・平安時代の遺物を通じ、郷土の歴史への理解を深めていただければ幸いで
す。
 令和6年7月31日    
                          深谷市教育委員会

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長机に並べられた幡羅官衙遺跡・下郷遺跡の出土品

       

       


土師器 台付甕  下郷遺跡 9世紀 ・ 土師器 台付甕  下郷遺跡 9世紀


土師器 甕  下郷遺跡 7~8世紀 ・ 土師器 甕  幡羅遺跡 7世紀


土師器 壺  幡羅遺跡 7世紀


土師器 坏(暗文土器)  下郷遺跡 7~8世紀 
※暗文土器・・器の表面にへらで放射状やらせん状などの線をうっすら描いた文様を持つ土器
       高級な金属器の輝きを模したとされる



土師器 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師器 皿(暗文) 幡羅 7世紀
土師器 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師 坏(暗文) 下郷 7~8世紀・土師器 坏(暗文) 幡羅 7世紀


紡錘車(凝灰岩製)  幡羅遺跡 9世紀 ・ 紡錘車(蛇紋岩製)  下郷遺跡 9世紀
紡錘車(緑玉製)   下郷遺跡 9世紀 ・ 紡錘車(紅簾石製)  下郷遺跡 8世紀



写真パネルの一部


幡羅官衙遺跡イメージ図


こちらの長机には墨書土器、須恵器等が展示されています

       


須恵器 蓋  幡羅遺跡 7~8世紀 ・ 須恵器 蓋  幡羅遺跡 7~8世紀


須恵器 脚付盤  幡羅遺跡 7~8世紀


須恵器 甕  下郷遺跡 8世紀


円面硯     下郷遺跡 8世紀 ・ 円面硯     下郷遺跡 8~9世紀
線刻絵画土器  下郷遺跡 9世紀 ・ 線刻絵画土器  幡羅遺跡 9世紀


円面硯   下郷遺跡 8世紀


墨書土器「馬」「十」 下郷遺跡 8世紀


線刻絵画土器  幡羅遺跡 9世紀


墨書土器「殿」 下郷遺跡 8世紀


左:人面線刻土製支脚   幡羅遺跡  7世紀  
  ※カマドに据えた土器を支えるための道具で、カマドの神様を表現したと考えられる顔が彫られています
右:幡羅遺跡のマスコットキャラクター「ハラ君」 年齢 1300歳 出身地 埼玉県深谷市東方(幡羅遺跡)


観覧日:令和6年(2024)8月1日(木)

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