
句 : 桟や 命をからむ 蔦可津ら
(かけはしや いのちをからむ つたかづら)
出 典: 『更科紀行』 元禄元年(1686)芭蕉45歳の時の句
所在地:埼玉県比企郡小川町角山 兜川畔
建立日:明治35年(1902)12月
建立者:大字角山中

句碑説明板
説明板には碑陰の陰刻文が記載されていますが、残念ながら碑陰の写真は撮れません

句碑が建立されている場所は今でこそこのように車がすれ違える幅のある道路で真っ直ぐに延びています
が、半世紀以上も前は川に沿って人が歩けるだけの道でフェンスもなく崖でした。
句碑が元々どのあたりにあったか知る術はありませんが、道路拡張に伴い現在の場所に移動したものと推
測します。
句碑に引用されている句はまさに新道切下当時の姿に似ていたのかもしれません。

この句碑の背後は【富士山】です。「〇〇富士」と言ったような別称ではなく、正真正銘の山の名です。
ただし、【ふじさん】とは読まず【ふじやま】と読みますが。
散策日:令和3年(2021)1月3日(日)