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ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ホタルの写真は、これで撮る。

2006-07-01 12:35:30 | ホタルに関する話題
今年は、ブログにおいてかなり多くのホタルの写真が掲載され、上手く撮れている写真も少なくない。背景もクリアでなんとなく夜っぽく、そこにみごとな数のホタルの光跡が写し出されている。デジタルカメラを持っていない私の”ひがみ”かも知れないが、デジタルカメラでのホタル撮影の主流になっている、「背景を明るい時間に予め撮影しておき、後からパソコンでホタルの光を合成する」という方法で出来た写真が、どうしても不自然な感じに思えてならない。ホタルの写真は、見た目と違って光が尾を引くように写るために、ホタルの写真そのものが不自然とも言えるが、デジタルカメラでのホタルの写真は、ホタルが実際に飛翔している時間帯の背景の光りと陰、空気ではないのである。すべてをシャープに写すことではなく、その時間の情景をいかに表現するかが大切だと思う。
私は、上の写真のようにオリンパスOM-2と、開放値F1.8という50mmレンズで撮影している。100枚撮っても、1枚くらいしか見せられる写真はないが、これからもリバーサルフィルムで撮り続けていきたい。私は、企業のサラリーマンであるから、帰宅は深夜になることもある。フィールドへは休日しか行けない。限られたチャンスを活かすために、本日もホタルの観察を兼ねて、これから出発である。

ホタルと里山の写真集

里山とホタルの未来

2006-06-28 22:21:21 | ホタルに関する話題
 今年も所属団体主催の「ホタル観察会」が開かれた。毎年、様々な地域において地元保存会との交流会を交え、様々な取り組みを学び、情報交換も行っているが、所属する団体は、ホタルの保護方法を実践から学び、研究し、発信することも目的としている。
 今年の観察会は、東京の西部にある小さな谷戸を訪れた。この谷戸は、30年ほど前までは水田耕作が営まれ、源頭部には池があった。現在では水田は荒れ果て、池は、カサスゲの生い茂る湿地へと変貌している典型的な放置放棄された谷戸である。植生遷移も進んでいるが、植物147科592種類、昆虫107科368種類(ホタル科7種類)が生息し、その中には東京都にしか生息していない絶滅危惧種も含まれているほど、豊かな生物層がまだ残されている。
 この場所は、かつて町内会、自治体、自然保護団体などの間で、「保全」か「公園造成」かをめぐって意見の対立があり、保全派に対しては、悪徳業者による土地の買収、不法投棄、埋め立て、その他嫌がらせや脅迫などもあり、法廷内外において激しい争いがあったと言う。ようやく20年以上という歳月を経て、保全が最優先となり、現在では保存会による保全作業が進められるようになったものの、また新たな難題を抱えている。
 ”豊かな生態系を維持するために、今の5万平米という広さで十分なのか。里山保全のために、
この目前の1本の木を切るべきなのか。どなたに聞いても確たる答えは返ってこない。米作り復活も困難である。保全作業にはマニュアルもない。すべて試行錯誤で、生息する生物の生態研究と平行しながら、地道にこの場所に合う方法を見つけるしかない・・・”
 里山の小川で自然発生するホタルを守り、増やすためには、里山全体の生態系の維持管理が
できてこそだが、放置放棄された里山を回復させ、保全するためには、乗り越えなければならない高いハードルがいくつも存在し、困難な道のりである場合が多い。以前、環境省関連の自然保護団体の事務局長と面談した際、”どんなにすばらしい里山でも、地権者の理解を得なければ何もできない。その地権者の理解を得るのが難しく、大抵は、反対派だ。”と言う。
”里山の大切さや言うことは分かるが、自分の土地をどうしようと勝手だ。ホタル?人が大勢来て迷惑だね・・・”
 
 ホタルを見たことのない人々の方が多い時代である。ホタルの生息する本来の環境となればどうだろう。「昔はここでもホタルがたくさん飛んでいたけどね・・・」よく聞く言葉だが、人々に今の状況は見えても、当時の情景やその背後の環境を知ることはできない。
 今でも素晴らしい環境があり、ホタルが乱舞している所はある。しかし、里山でもなく、豊かな生態系がない場所でホタルが飛んでいる所も、日本にはたくさんある。
小さな水槽、ビニールハウス、小学校の校庭、ホテルの庭園、運動公園の水路・・・
いつの間にか、ホタルは「里山環境の結晶」ではなくなり、ホタルを通じて自然を学ぼうとしても、ホタルが自ら舞う里山環境はなくなり、学ぶことも継承することもできなくなるかも知れない。

ホタル写真

2006-06-21 21:21:44 | ホタルに関する話題
「ホタルの独り言」は、移転しました。
新しいURL は、こちら http://www.tokyo-hotaru.com/blog/

ホタルの写真集は、こちらをご覧ください。

ホタルの写真と映像集

ホタルの写真は、撮影そのものはさほど難しいものではないが、それを1枚の作品として写しこむのは、容易なことではない。暗い背景にただ飛んでいる光りだけが沢山写っているだけではだめで、美しい背景も分からなければ作品とはいえない。しかし、昼間のように明るいのではなく、闇夜の背景でなくてはならない。撮影場所の選択も難しい。人工照明の一切ない絵になる美しい場所で、車も人も来ない、それでいてホタルが生息していることが最良である。それが東京都内となるとほんの数カ所しかない。しかし、ホタルはその年によって発生時期が異なるし、その日の気象条件によっても飛ぶ数が異なる。そして毎日出かけていく程暇ではない。そういった意味では、たいへん難しいのである。ホタルの飛翔する写真を撮影して何年にもなるが、毎年沢山撮影しても満足の得られるものはなかった。しかし、撮影データを蓄積していたことが功を奏し、ようやく自分が望むホタルの写真が撮影できた。カメラやフィルムの癖、そして場所や時間帯、天候による露出の違い等が分かってきた。やっと出発地点に立てたような気がする。今後は、このデータを元に1枚の作品を撮影したいと思う。 東京にそだつホタル

ホタルの飼育に警戒感

2006-06-18 14:27:26 | ホタルに関する話題
この一ヶ月間はとても忙しかった。サラリーマンだから月~金は60時間働き、土日は、ホタル。今年はテレビのロケもあり、日本ホタルの会の理事会や事務局会議とほとんど家にはいなかったので、昨日今日は完全休養日とした。ちょうど雨降りだし、子供とも食事に行った。家族サービスもいないと・・・。
朝刊を見ると、なかなか良い記事が掲載されていた。私も理事を務めている日本ホタルの会の小西先生と鈴木先生のコメントが載っていた。

点滅は「まずい」の合図 

 ホタルはなぜ光るのだろうか。――オスとメスが光を放ち合い、互いの存在と位置を認識することで交尾の確率を高めている。つまり「求愛の言葉」――。 「それじゃ、まだ半分ですね」と、横須賀市自然・人文博物館で幅広い研究を続けてきたホタル博士の大場信義さんはいう。光っていれば鳥や小動物に見つかりやすい。食べられては求愛どころではない。そんな不利な性質は子孫には伝わらない、というのが進化の常識だ。ホタル、とくにその幼虫には、天敵がいやがる物質をもっているものが多いことがわかってきた。食べてもおいしくない。「光っても大丈夫というより、『食べられません』と積極的にアピールしているのです。」50種近い日本のホタルのすべての種が幼虫時代には光るのに、成虫になると光らないものが多い。本質はむしろ「警告」の方にあると考えた方が素直だ。
 「先進国でホタルを愛でる国は日本くらい。日本生まれのホタル研究を大事にしたい」と昆虫文化誌研究家で日本ホタルの会理事の小西正泰さん。期待通り、研究は活発になってきた。

進化違う源平

 たとえば、ゲンジボタルとヘイケボタルでは、分布拡大の様相が違うことなどが明らかになった。ゲンジの光に「方言」があることは大場さんの長年の研究でわかった。オスが光を同調させて飛ぶときの明滅間隔は西日本で2秒、東日本は4秒。境はフォッサマグナの東端の辺りだ。
光学機器メーカーとしてホタルとも縁の深いオリンパス研究開発本部の鈴木浩文さん(日本ホタルの会副会長)が、ミトコンドリアのDNAを使いこの現象に挑んだ。他の昆虫で得られた分子の変異速度を当てはめると、方言ができたのは「500万年前」だった。
 2.5~4秒の不規則な発光間隔のクメジマボタルはゲンジと祖先が同じだと考えられており、その分岐は「1600万年前」。つまり、ゲンジの仲間は古くから日本に住み、列島の形成を反映しながら枝分かれしていったことになる。
 一方のヘイケは、習性は多少違っているのに、分子レベルの差は、九州から北海道までほとんどない。比較的新しい時代になって列島全体に拡散した可能性が強い。水田の拡大などとも関係があるかもしれない。

飼育に警戒感

 「ホタルたちは、日本列島の歴史の生き証人。安易な移植は慎むべきだ」。大場さんも、鈴木さんも、最近のホタル飼育ブームの過熱を強くいましめる。

(朝日新聞2006.06.18 Wonder in life より)

ホタル鑑賞時のマナー

2006-06-17 21:01:45 | ホタルに関する話題
写真は、車道脇を流れる川にホタルが生息している場所だが、普段はほとんど車も人も通ることはない。しかし、ホタルが発生する時期になると大勢が車で詰めかけ渋滞するほどになる。河川上を常に車のヘッドライトが照らし、多くの鑑賞者の手には懐中電灯が握られ、時折カメラのフラッシュが瞬き川面を照らす。ホタルは写真のように川面の僅かな暗闇でしか発光して飛ぶことができない。このような話もある。ある市町村がホタル発生地において「ホタル祭り」を開催する際に沢山の提灯をつるした。すると、数年後にホタルは絶滅したのだ。主催者は、何も悪気はなかったのだが、ホタルの生態を知らなかったばかりに絶滅させてしまった。人々はホタル鑑賞のために訪れるが、以上の行為による光害によってホタルが絶滅した場所は、全国的にたいへん多い。人々のマナーが良くならなければ、毎年ホタルは減っていくだろう。
我々は、ホタルを見てやっているのではなく、見させていただいているのだ。

ホタル鑑賞時のマナー

● 発生地内をライトを付けたまま車で走らない。
● 発生地内で車のハザードランプを点灯させない。
● 懐中電灯を照らさない。
● ストロボを焚いて写真撮影しない。

これだけは、守っていただきたい。東京にそだつホタル



ホタルをネットオークションで売る馬鹿者

2006-06-15 21:30:06 | ホタルに関する話題
頂いたコメントの情報を元に調べてみたら、何と自然発生しているホタルを捕まえてネットオークションで販売している大馬鹿者がいる。

smith61psさんの 商品一覧 [ビッダーズ]

源氏蛍成虫15匹期間限定セット
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近くで採集出来ますので、採集直後の元気!な個体をお届け致します。期間が限られていますので、入札は敏速に入金発送対応可能な方のみでお願い致します。特徴としては、源氏蛍は頭に十字紋平家蛍の頭には太い縦条があります。体長は源氏蛍の方が大きいです。地域で個体差もかなりありますが、源氏蛍の発光は一般的には、西日本では2秒間隔で明滅します。 ※翌日午前中到着地域でお願い致します。発送は山口県からクロネコヤマト着払いにて行います。発送時には万全な梱包にて極力注意いたします。※死着補償で+3匹=合計18匹です。梱包手数料として300円ご負担ください・・・

人工飼育のホタルを販売する個人や業者も許せないが、自然発生しているホタルを捕獲してネットオークションにかけるとは言語道断。ふざけるなと言いたい。 後日、上記のページを見ると
「大好評につき追加出品致します!これで最後です。近くで採集出来ますので、採集直後の元気!な個体をお届け致します・・・」
しかも、入札に参加した者もいるではないか。こんな人間を許してはいけない。

東京にそだつホタル

今年もホタルの写真撮影を開始

2006-06-09 21:47:25 | ホタルに関する話題

幻想的なホタルの写真を


2006年も6月3日の千葉県を皮切りにホタル成虫の写真撮影を開始した。東京都内の自然発生地を舞台に撮影を続けているが、東京との比較の意味で、昨年から近県のホタル発生地を巡ることにした。この時は、テレビ撮影 (7月2日(日)18:30~ テレビ東京 「トコトンハテナ」”ホタルいっぱい!自然が戻ったの?”)にかなり時間が取られてしまったので、自分のホタル撮影に時間がとれず、わずか10数枚しか撮影できなかった。ISO設定と露光時間が合わず、いいホタル写真は撮影できなかった。

ホタルの写真は、東京にそだつホタルに掲載。


ホタルのロケ

2006-06-04 23:59:47 | ホタルに関する話題
昨日に引き続き、ホタルの番組のロケがあった。
番組と放送日は  7月2日(日)18:30~ テレビ東京 「トコトンハテナ」”ホタルは増えてるの?”
本日は私の出番はないが、知り合いの人の所とある場所のホタル祭りのロケに同行した。13時過ぎから始まり、終了は23時になった。テレビ番組を制作するということは、こんなにも大変なのかということを知った。カメラマンの方、助手の方、演出家の方、そしてタレントのクワバタオハラさん・・・。本当にお疲れさまです。

私にとっての本年初ホタルは・・・

2006-06-03 23:50:56 | ホタルに関する話題
6月3日(土)、本年最初のホタル観察に出かけた。場所は千葉県の某自然発生地。昨年は友人と二人で行ったが、今年はタレントさん二人とテレビの取材陣が同行した。いろいろな里山の風景を撮影しながら、日没前に現地に到着。一番ホタルを待つ。いつもこの時間が歯がゆい。いつ光るのか待ち遠しいのだ。もしかしたら今日はひからないかも・・・30分ほどすると川辺の茂みにピカーッと光るホタルが・・今日は朝から気温が低く、風も吹いていたので心配したが、何とか光り始めてくれた。20時半を過ぎる頃になると、風も止みおよそ50匹が飛び交う様を見ることが出来た。我々以外にはギャラリーはなし。今回は、落ち着いて観察や写真撮影は出来なっかたが、一番の目的であるテレビの取材は大成功だったであろう。私は、かなり久しぶりのテレビ出演になるが、多くの体験をさせていただいた。私にとっての今年の初ホタルは、思いで深いものとなるだろう。ただ、タレントさんは大変だったであろう。仕事とは言え、いろいろな場所につれ回してしまった。時々テレビで拝見していたが、やはりプロ。素はとても好感の持てるご両人である。ホタルの舞う姿を見て感動してくれたことが、私にとって、何より嬉しい1日であった。明日も場所を変えての収録があるので、楽しみである。
東京にそだつホタル

ホタルの生息する環境づくりの指導

2006-05-28 21:05:27 | ホタルに関する話題
半年かけて、ある場所のホタルの生息する環境づくりの指導をしているが、人工河川において自然を再現することはたいへん難しく、膨大な時間がかかるが、ようやく形ができてきた。土づくりも植生も理想の10%だが、それでも早々10匹ほどのホタルが羽化してきた。6月になれば、100匹は飛び交うだろう。いい状態として定着するには、地道な努力を続けても後数年はかかるだろう。
東京にそだつホタル

写真は、我が家のベランダで咲き出したクランベリーを携帯電話のカメラで写したものである。私は、食べられる実のなる植物が好きで、現在はクランベリーの他、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーの鉢植えが並べてある。毎年、どの植物も実をつけるが、どうしてもクランベリーだけは熟すまでにいかない。ヒメリンゴのような赤い実がなるが、途中で小さく萎んでしまう。なぜなんだろうか?

小田原で早くもホタル発生か?

2006-05-18 22:28:24 | ホタルに関する話題
梅雨のように小雨が降る毎日が続いている。勤務先のビルの窓から見える新宿の高層ビル群も霞んでいる。土に潜ったホタルの幼虫にとっては、乾燥を防ぐことが出来るので好都合だが、われわれ人間にはうっとうしい天気である。

21時頃、小田原近くに住む義理の妹から家内の携帯にメールが入った。帰宅途中、家の近くで緑に光るものを発見したという。捕まえようとしたが、ゆっくりと飛び去ってしまった・・・。ホタルは見たことがないので、ホタルかどうかは分からないという。
九州では、すでにホタルが発生しているが、小田原で早くもホタル発生だろうか?ちなみに3月と4月の気象状況を調べてみたが、4月10日から12日にかけて雨が降っており、最低気温も10℃以上あった。このときに上陸していれば、単純に言えばそろそろ発生する時期だが、4月12日後の気温はそれほど高くなく、最低気温が10℃を下回る日も多くあるので、積算温度からはまだ発生時期ではない。そもそもそこにホタルが生息しているかどうかも不明だ。
飛んでいた光は、いったい何なのだろうか?

ホタルの幼虫の上陸週間

2006-05-13 09:31:27 | ホタルに関する話題
先週のゴールデンウィークは晴天続きだったが、週が変われば毎日雨模様である。
ベランダの鉢植えの植物も、一気に緑が濃くなった。タイムは花盛り、ラベンダーも花穂が伸び始めてきた。乾燥を好むハーブたちには、この雨続きの天気は残念だろうが、生き物には大切なものである。
平日は、ホタルの観察フィールドまで行くことは不可能であるから想像でしかないが、今週は気温の高い日も多かったので、ホタルの幼虫の上陸週間であったに違いない。今日も朝から雨であるが、少々気温が低い。都内で一番発生の遅い場所に観察に行こうと思ったが、最低気温の予想12℃では、上陸はしないかもしれない。

まだまだ続く、ホタル幼虫の放流や飼育の報道

2006-05-10 14:43:18 | ホタルに関する話題
ホタル幼虫の放流や飼育のメディア報道は、相変わらず続いている。

「ホタルの繁殖を進めている○○市において、身近な水辺でホタルの発生を通し、環境に対する関心を高める狙いで、幼虫が上陸する“島”を造ったり、えさになるカワニナを放流。その後、ホタルの幼虫も取り寄せ、このほど幼虫200匹を放流した。期待通りの“乱舞”が見られるのか注目される。」

「○○地区は、昔はホタルがよく飛び交っていたが、宅地開発で数が減ったという。川の水の美しさなど良好な環境の象徴となるホタルを育てることで、子どもたちに地域や環境に関心を持ってもらおうと、4年前から地元の子どもたちや市内のボランティアらが飼育を開始。毎年数匹から数10匹が羽化しているという。」

幼虫やカワニナの放流は、ホタルのいない場所にホタルを復活させるのであれば、初期段階ではどうしても必要である。しかし、上陸間近の終齢幼虫ばかり放流して満足しているようであれば、ホタルは定着しない。将来的には、放流しなくてもホタルが舞うように、生息環境の整備に努力しなければならない。

水槽で養殖したホタルを疑似ビオトープに放流して羽化させることによって、本当に「環境に対する関心を高める」ことができるのであろうか。環境に対する関心を高めた後は、一体どうするのであろうか?ホタルのためになるのであろうか?

東京にそだつホタル

東京でホタルの幼虫が上陸

2006-05-07 22:48:22 | ホタルに関する話題
晴天続きのゴールデンウィークだったが、最終日の本日は待望の雨となった。4月は雨の日が6日間あったが、雨天時の最低気温が10℃の日が2日で、後は10℃を大きく下回っていた。雨天以外でも、気温の低い日が多い。これでは、ホタルの幼虫は上陸しない。5月に入り、2日が雨だったが、気温が11℃しかなく、ホタルの幼虫は上陸しなかった。そして本日。朝から編めで気温も高く18時時点で18℃ある。いよいよ上陸か?
観察フィールドである2カ所に出かけてみた。19時15分に第一地点に到着。残念ながら雨は止んでしまったが、発光しながら上陸しているホタルの幼虫を1匹発見。19時半になると、さらに3匹発見した。雨が降っていたら、もっと多くのホタルの幼虫が上陸しただろうと思われる。
20時過ぎに第二地点に移動する。こちらも、およそ10匹であるがホタルの幼虫の上陸が確認できた。ある範囲の茂みにまとまって上陸している幼虫もいるが、その対岸にも上陸している。上陸する岸辺に関しては、ある一定の法則は見いだせない。岸近くの岩の上に上陸している幼虫もいる。岩の上をうろうろして、しばらくすると水中に戻ってしまった。写真に撮影したが、三脚は使用出来ず、ピントを合わせるのも難しかったために、上手く撮れているかは現像しなければ分からないが、フィールドでの貴重な写真となるので、期待したいところである。
昨年も同日に観察に来て上陸していたが、これからが上陸の本番であろうと思われる。
ホタルの生態写真集はこちら東京にそだつホタルホタルの写真をどうぞ。

ホタルの幼虫放流について

2006-04-01 09:58:28 | ホタルに関する話題
今年も、春になってからホタルの幼虫を放流した所は全国的に多い。ホタルの幼虫を放流することは、けして悪いことではない。しかし、放流の時期が3月であるということとそれだけに頼っていることに大きな疑問を感じる。

ホタルが一生を通じて安心して暮らせる環境を取り戻す努力はしないで、終齢になるまで育てた幼虫を放流するのはおかしい。
放流するならば、7月か8月のホタルの幼虫が孵化した直後、もしくは台風が去った後の10月頃に行うべきである。飼育すれば観察もできるから、環境教育上も大切だが、実際は、なるべく沢山のホタルの成虫が飛ぶようにと人工養殖しているにすぎない。人が見るためだけに無理矢理ホタルを復活させている。これをホタル保護とか、自然環境保護と思うことは間違いである。こうしたことを推奨し指導する者の中には、単なる飼育屋がビジネスとして行っている場合もあるからあきれてしまう。今後は、マスコミも記事にする前にホタルや自然について勉強してほしいと思う。

是非とも、「自然環境を取り戻した努力の結果、ホタルの幼虫放流をしなくてもホタルが飛んだ。」というニュースを多く聞きたい。