幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 ありふれたこと

2010-10-17 17:34:04 | Weblog

 
 
  夕方
 
  もう一日が終わってしまう
 
  朝、可能性が無限に広がっていた一日が
 
  夜、なにもできないまま終わってしまう
 
 
 
  やり残した夢の続き
 
  それをやらなければ次の夢を見られない
 
  いつまでも古い夢に溺れているわけにはいかない
 
  可能性のあることはいつまでも抱えていないで
 
  現実性をテストしてみて
 
  だめだと分かれば
 
  次々に捨てて行かなければ
 
  置いてけぼりになるのは自分だけ
 
 
 
  行動恐怖症
 
 
 
  夢見は無限に
 
  できそうなことを積み重ねるが
 
  本当に実現できるのは実行したことだけ
 
 
 
  実現恐怖症
 
 
 
  ベッドで眠っていては
 
  何も始まらない
 
  つまり、行動するのだ
 
 
 
  行動派恐怖症
 
 
 
  正直に言えば
 
  僕は行動をためらい、現実を恐れ
 
  世の中の行動派と言われる人たちを嫌悪している
 
 
 
  それはなぜか
 
 
 
  本当に必要な知識は、ほんのわずかだ
 
  それは永遠のもののはずだ
 
  世間の流行や、人が宣伝して拡ろめる類のものではない
 
  だから、砂から砂金を振り分けるように
 
  自分の経験の中から
 
  ほんのわずかの知識だけを探している
 
  無駄な時間を使って
 
  成功に向かって付き進めば
 
  その成功というやつで目が眩んでしまいそうだ
 
  
  だから今日も、休日
 
  ただ、少し、近所を散歩し
 
  空の色がだんだん夕方になって
 
  ピンクや紫や灰色になるのを眺めているだけでよかった
 
 
  歩いているうちに
 
  わずかずつ、自分の中の言葉を回復してきた
 
 
  自分を失ってはいけないのだ
 
  どんなときでも
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 OK

2010-10-17 01:03:50 | Weblog

 
 
  OK
 
  夜だ
 
  いつでもだれとでも
 
 
  
  だれもいない夜だ
 
  OK
 
  いつでも
 
 
  
  OKなのに
 
  だれとでも
 
  夜じゃなくても
 
 
 
  夜なのに
 
  だれとでも
 
  OKなのに
 
 
 
  いつでも
 
  あなたとなら
 
  OK
 
 
 
  あなたとだけなら
 
  夜
 
  そして、いつでも
 
  OK