数年前
伝説的な日々があった
あの頃、天使は無理して天使を演じていたのかな?
ミカエル大天使は、ルシファーだったのかな?
ぼくにはわからない
その後の消息のことについて
聞いたことも、見たこともない
ぼくにはカウンセラーが必要なのだ
今も、あのときも、あのときからずっとそうだったのだ
安楽椅子に横になったぼくを精神分析する優秀なカウンセラーだ
でも、フロイト流の精神分析はごめんだ
そして、料金がべらぼうに高いのもごめんだ
電話でのカウンセリングは受けたことがある
でも長続きはしなかった
ぼくには何事も長続きはしないのだ
だから、電話でのカウンセリングで治ることなんてなかった
当然だ
そんなに簡単に治る訳がない
僕は、もっと、もっと、もっとずっとひどく、ひどくひどく
病んでいるのだ!
だれもこのぼくを癒せる人はいないだろう
たとえ天使でも
速足で逃げて行った
逃げて行った
目を伏せて、ぼくを見ないようにして、速足で
逃げて行った
ぼくを癒せる人なんてどこにもいないのだ