幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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 なにかが

2010-10-16 00:37:16 | Weblog

 
 
  なにかがまちがっている
 
  ちぐはぐになっている原因
 
  思考、空想、願望の焦点が違うところに合っている
 
  別の所に合わせなければならないのは分かっている
 
  でも、それがどこなのか見つからない
 
 
  昨日の夢は、
 
  たぶん、港街
 
  船が来なければ、
 
  それ以上進めないどん詰まりの終着点
 
  そこに泊ることになった
 
  寝床はどんなベッドなのか分からない
 
  たぶんベッドなどではなくて
 
  湿ったアスファルトの路上で野宿するのだろう
 
  船着き場の一角に
 
  とても大きな服飾店があって
 
  ファンシーな服がいろいろ飾られている
 
  僕はなにか一着はここで買わなければならないと思って捜している
 
  たぶんデニムのジャケット
 
  ブルーで裏地が赤
 
  場末の店の割には
 
  先端のデザインの服が並んでいる
 
  ユニクロなんかよりぜんぜんセンスがいい
 
  もっとユニークだ
 
  すべて一点もので
 
  同じデザインのものは二つとない
 
  その中から自分にあるデニムのジャケットを探すのは
 
  楽しい・・
 
  そう、
 
  この”楽しい”という感覚
 
  なかなか味わえなかったような気がする
 
  特に最近は、すっかり忘れていた