幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

肥え太ったスターシード

2018-06-29 23:07:22 | Weblog

脳が麻痺している

今日は一歩も外に出ないで
食べてばかりいた

アートは絵じゃない
絵で表現しようとしている事だ

何もアウトプットしないで
インプットばかりしている自分には
アートを語る資格はないが

アーティストはアウトサイダーにしかなれない

インサイドからの発信は生温い

そして、でも、本当のアウトサイダーは誰からも相手にされない

そして、でも、もしかしたら、

本当のアウトサイダーはインサイドにいるのかもしれない


僕が生温く肥え太っているのは

力を温存して待機しているのだ

このまま豚のように肥え太って

毎日の機械労働で生き長らえることができれば

僕にはアートは必要ない

ただ、いつか、この地球が

危機的状況になれば

なんらかの活動を開始するように

プログラミングされている

それがスターシードの安全牌としての役割だ






















心臓に穴が開いて

2018-06-21 22:39:45 | Weblog

心臓に穴が開いて
深く傷ついた底に
地獄が見えた

その穴を通して
自分の姿が見えた

心臓がゆっくり重く流れて
ハートが嘶いて
生きている苦しみに
自分を見つめた

黒いドロドロの血を
拷問のように心臓が波打ち

はだけた胸が
深海の底から
叫んでいた

呻き声は暗闇の地平に渡り
その先にある
地の果てで
自分に出会った