幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 七福神もどき

2013-11-25 01:33:09 | Weblog

 
 
  また七福神もどきの夢を見るのか?
 
  七福神もどきに色を塗っている夢
 
  どろんと悲しそうなカエルの目玉
 
  弁天さんには血を塗っていた
 
  馬に乗った強い武将と闘うために
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 誰か僕に本当の詩を聞かせてくれ

2013-11-19 00:32:04 | Weblog

 
 
  誰か僕に本当の詩を聞かせてくれ
 
  クレージー・ホースが精霊から受けた啓示のような
 
  愛するあなたの秘めたる思いが口をついて出てしまったときのような
 
  真正なる言葉
 
  それ以外、僕は何も聞きたくない
 
  面白い言葉も、うるさい言葉も聞きたくない
 
  
  夜になると太陽が沈んで真っ暗になり
 
  小さな点のような光が輝き始める
 
  それがどこからくる光なのか
 
  きっと誰にも分からないのだけれど
 
  誰もがみんなそれを見ている
 
  無言で見上げている
 
 
  言葉はときに必要ではなくなる
 
  ただの事務的な意志の疎通ほどつまらないものはない
 
  でも、だからと言って何を話していいのかわからない
 
  僕が一度も話したことないことをいきなりあなたに話しても
 
  なんのことか理解することもできないだろう 
 
  だから、順序だって話そうとするんだけど
 
  結局、ぐるぐると問題の核心の周りを回っているだけで
 
  どこにもたどりつけない
 
  真正な言葉とは、すなわち、本来言葉にならない言葉なのかもしれない
 
 
  僕がこんなに堕ち込んでしまったのを
 
  誰かに救い出してもらいたいと思うよ
 
  でも、泣いて懇願なんてしないし
 
  他力本願に救いを求めている訳でもないのだけれど
 
  ただ、黙って、ぼくの前でコーヒーを一緒に飲んでくれたらいいのにと思う
 
  そのとき、あなたのささやきに、僕は耳を傾けるよ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
  

 僕は感情のままに赴く

2013-11-15 23:52:45 | Weblog

 
 
  ぼくは感情の赴くままに行く
 
  風が吹いてきて木の葉が舞うように
 
  風が吹くところどこにでも行く
 
  時には翼を羽ばたかせて、風に逆らうけど
 
  それは上昇気流に乗る時だけ
 
  上昇気流に乗ると
 
  成層圏を超えて宇宙まで行ってしまうこともある
 
 
  だから、ぼくは何処にでも行くのだ
 
 
  もちろん様々な代償を払った
 
  もう神経はボロボロだし
 
  言葉だって浮かんできやしない
 
  それなのに明日が来るなら
 
  その明日は僕をどこかに連れて行ってくれるはずだ
 
  
  僕はアートをやらなければいけないんだ
 
  線と、色彩と、マチエール
 
  そこには思想もあるし、記憶もあるし、感情もある
 
  純粋な、絵画のための絵画、純粋芸術ではないかもしれない
 
  例えば言葉で詩を書くときだって
 
  ぼくなんて、古語を知ってるわけでもないし
 
  日本語だってよくわからない
 
  純粋な、言葉のための言葉の芸術なんて書けないだろう
 
  
  試行錯誤の職人のような創作
 
  僕にはそんなやり方はできない
 
  直感と感情による偶然、そして必然
 
  熟練もしなければスキルも身につかない
 
  それが僕がやっている全てのこと
 
  文章を書いても、詩を書いても、絵を描いても
 
  上達なんてしないし、技法をマスターする訳でもないし、頭がよくなるわけでもない
 
 
  僕は感情のままに赴く
 
  水のように流れ
 
  低きに堕ちていく
 
  時に気化し
 
  空に上昇もし
 
  成層圏を超えることもある
 
  激しい雨となって降ることもあるし
 
  雪になって吹雪くこともある
 
  大洋の一滴となって全地球を感じることもある
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 夢の方がリアル

2013-11-14 23:27:20 | Weblog

 
 
  現実より夢のほうがリアル

  今より思い出の方がリアル

  また焼きもつ屋で安酒を呑みたいな

  風呂場でミランダ・カーのテレビを見るのも楽しい

  もっと日の光の入る明るい所はないのかな

  なんか、アコースティック・ギターでも置いてあればいいのに

  そうしたらイエスタデーでも弾き語って聞かせてあげるんだけど

  カラオケはダメなのはどうして?

  警察官の格好はダメ?

  ドロケイ遊びも面白いかも































 あたまの右側

2013-11-11 23:31:53 | Weblog

 
 
  あたまの右側にUFOがいたような気がする
 
  それが何か言っていた
 
  僕は宇宙から来たんだとかなんとか
 
 
  なんだか面白そうだったけど
 
  そんなこと気にしてられないから
 
  水を飲みに行った
 
 
  自分の限界を知っていることはいいことだ
 
  本当は何ができて、今何ができなくなっているか判る
 
  
  映画の最後に流れるエンド・ロールのように降る雪が見える
 
  
  ある意味、僕は河馬と同じだ
 
  重すぎて、水の中にしかいられない
 
  精神の重さを計ってみたいと思うよ
 
 
  きみと若いとき出会っていたら
 
  きみは逃げていただろうね
 
 
  今度一緒にトリップしようね
 
  少し体調を整えてから
 
 
  なにを求めているんだろうね
 
  
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 裏側を向いた太陽

2013-11-10 00:10:09 | Weblog

 
 
  裏側を向いた太陽が
 
  卵の空を流れる川をひからびさせて
 
  死んだ魚が飛び跳ねている海
 
  今にも生き返ろうとしている魚もいる
 
  すでに死んだ魚もいる
 
  尖った銛で突いて焼いて食べると
 
  炎のオレンジ色が空に溶ける
 
  裏側を向いたインディゴの太陽
 
 
  ねえ、ぼく、書いてもいいかな
 
  たとえば、あなたへのラブレターっていう狂気の詩
 
  だって、もうこの脳も使えないぼくなのに書いているんだから、こんなこと
 
  狂気ってほどでもないけど
 
  どうせ、ことば使ってんだから
 
  理性はあるんだよね
 
  それが問題、なのかもしれない
 
 
  ほんとうはあなたをメチャクチャにしたくなる
 
  わかる?
 
  でもできないんだ
 
  ぼくが優しいからじゃなくて
 
  あなたをメチャクチャにする武器が腐っちまったんだ
 
  素手で戦えるのは敵だけだ
 
  ニーチェはどんな鞭を持って女の所に行ったんだろう?
 
  ぼくは、鞭なんか持って行きやしない
 
  熱くなった神経の固まりを持って行くだけだけど
 
  鉄の棒みたいに熱いうちに打てないから
 
  僕は脳から溶解していく妖怪のような気分になって
 
  自分の亡霊に怯えてるんだ
 
  あなたは、完璧に、ロザリオの祈りのような微笑みを浮かべて
 
  ときどきはぼくを昇天させてくれるけど
 
  それは本当に神の恩寵なんだ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 

 くすり

2013-11-09 23:56:32 | Weblog

 
 
  なにもできない
 
  くすりのせいかもしれない
 
  やばいくすりらしい
 
  たしかにそうかもしれない
 
  はかいされていく
 
  きりょくもたいりょくもしこうも
 
  オートマンになって
 
  くすりづけになって
 
  やくざいがいしゃがおおもうけする
 
  そんなすばらしいせかいができつつあるのかもしれない

  
  しゅうきょうなんてほんとうになんのやくにもたたない
 
  とくにキリスト、ぶっきょう、イスラム、ユダヤ
 
  いっしんきょう
 
 
  かがくだけがしんぽして
 
  さいきんのぶんしせいぶつがくと
 
  だいのうせいりがくががったいして
 
  しんやくかいはつのせいやくかいしゃが
 
  とっきょをとっておおもうけするしくみができて
 
  それのモルモットになってるのが
 
  いまのぼくのじょうたい
 
  
  なぜそれにあまんじているのかって?
 
  ぬけだそうとしたけどぬけだせないんだ
 
  けっこう、のうないぶんしげんごっていうまやくは
 
  じぶんのいしのちからだけではどうにもならないらしい
 
 
  むかし、えるえすでぃーをやって
 
  こんなものにまけるかって
 
  いしきをひっしでたもとうとしたけど
 
  やっぱりだめだった
 
  かってにひっぱっていかれた
 
  じぶんのいしきに
 
 
  それとおなじように
 
  くすりをのむと
 
  じぶんのいしではどうにもできなくなる
 
   
 
 
 
  
 
 
 
 
 

 僕は追いつけない I cannot catch up with you

2013-11-03 22:47:27 | Weblog

 
 
  身軽な君は空を飛ぶ
  You who are light fly in the sky

  僕よりも高く
  Higher than me

  僕は追いつけない
  I cannot catch up with you

  追いつけない
  No I cannot

  緑の光が反射する湖の上を飛んでいく
  You fly over the lake which green light reflects

  僕はヘヴィーだから
  Because I am heavy

  君を羽交い締めにして
  I pinion you

  地面の上でゴロゴロしながら
  Idling around on the ground

  谷の底へと落ちていく
  We fall into the bottom of the valley

  そこにはメレダイヤの川が流れていて
  The river of the mele diamond flows there

  二人は
  And we

  七色のブリリアント光を浴びながら流されていく
  are flowed being flooded seven colors of brilliant light

  流されていく
  flowed

  流されていく
  flowed

  流されていく
  flowed

  君の髪も流れる
  Your hair flows, too

  川のように
  Like a river

  流れて
  Floating

  流れて
  Floating

  抱きしめながら
  I'm hugging you

  行き先もわからないまま
  Without knowing the destination

  僕は君を羽交い締めにして
  I pinion you

  流されていく
  flowed

  百兆個のメレダイヤの光の川
  River of the light of 100 trillion mele diamonds

  夜空には
  In the night sky

  千兆個の星々と銀河の渦
  1 quadrillion stars and galactic whirlpool

  君は空を飛ぶ
  You fly in the sky

  僕は追いつけない
  I cannot catch up with you

  抱きしめながら
  I'm hugging you

  ブリリアントの光
  Light of the brilliant

  濡れた君の髪
  Your wet hair

  ゴロゴロしながら
  idling around

  羽交い締めにして
  I pinion you

  僕は追いつけない
  I cannot catch up with you

  追いつけない
  No, I cannot catch up with you