幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

オジブア族の白い青年

2018-11-06 00:51:34 | Weblog

ねえ、なにが見える?

オジブア族の青年が見えるよ
オジブア族の白い青年

そういえばあなたは白いインディアンと呼ばれていたわよね

そう、霊能者の先生から

今とまったく違う

日本人の、この狭い価値観の中で僕が日頃考えていることは
とってもスケールが小さくてくだらないことばかり

白いインディアンは勇気と正義があった
シャーマニックな直感があった
死ぬことに誇りがあった
だから生きていることは死を掛けた挑戦だった

ぬるま湯に浸かっていると感覚が麻痺してくる

昨日と今日が同じで
明日も明後日も変わらない

変化しないことに保険を掛けて
同じ日常の繰り返しに麻痺していく

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夢は現実

2018-11-06 00:49:19 | Weblog

わびれた音楽喫茶でホロヴィッツを聴きながら
寒い街でデートしている夢を見るのもまたいい
切ない恋に誘うメロディーは
厚手の毛糸のセーターを着た女性がよく似合う
見知らぬ人
イスタンブール在住
黒い瞳黒い髪
夢ではなく実在している彼女
地球の裏側から逢いに行くだけの情熱があれば
それが男女の恋だろう
盲目の恋
何万キロを旅して逢いに行ったとしても
振られてしまうかもしれない
でもそれが幸せの炎を燃やし続ける源泉
あなたに賭ける私
私に賭けるあなた
お互いの賭けが成立したら
あとはどんどんとイマジネーションを釣り上げていけばいい
無限に男女の恋は切なくて
欲望の駆け引きは快楽をより洗練させ熱くする
ホロヴィッツの名演のように淡々としながらも
ショパンの憧れにイマジネーションする甘美な関係
冬は風が冷たく身体は凍りつくが
ピアノの音が漏れる窓の光は暖かく夜を照らす
そこに彼女がいるのなら
一人でピアノを弾いているのなら
きっと僕を誘っているのだろう

そう想像するのが、僕のイマジネーション
夢の中では
そのイマジネーションが成就する
逆に、イマジネーションが成就する夢を見る
それもまたもうひとつの僕のイマジネーション
夢であろうと現実であろうと
それを意識することが創造すること
だから現実は夢であり、夢は現実

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