もうできてしまったんだね
こんな風に
鳥だけが空を飛んでいる
奇妙な雲は形を変え
普通の雲に混ざりあっていく
何も変化しないまま
地球の上を
蠢いている
人間どもを照らす
光
時が
感情を刻んでいく
ありとあらゆる人間の
自分自身
見たらあまりに
醜いから
堕ちて
何もできないように
からだの中に
閉じ込められ
出て来るのは
苦しみのみ
さいなまれ
あったこと
覚えたこと
全部
したこと
全部
全然良くならないのに
そのまま
同じこと
またやる
やらされる
記憶の中で
すでに僕は
もう
できてしまったんだね
こんな風に