ジョン・レノンには、ポールにはないカリスマ性があった。
大人になって、ヨーコ・オノという"グレート・マザー"と再婚したが、本人にとっては、ヨーコ・オノは、"グレート・マザー"ではなかったのかもしれない。
彼も彼女もとってもリベラルで、ヘルメットをかぶってステージに立ったのは、ヨーコの影響だろう。
"ベッド・イン"は、ジョンの思いつきかヨーコの思いつきかわからないが、ドープの影響だと思う。
ドープをやると皆が同じことを考える。
真っ裸になって、彼女と二人で写真を撮りたいと誰もが考える。
ジェフ・クーンズとチョチョリーナしかり。
僕も18歳のとき、カリフォルニアから帰ってきてから、そう思った。
パナマ人の彼女と、真っ裸になって、二人が愛し合っている写真を撮って、全世界に公表したい。
そう思ったものだ。
だから、ジョンとヨーコがなぜ"ベッド・イン"を行ったか、僕にはよくわかるのである。