幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 眠れないから夢想したこと

2006-01-24 23:32:52 | Weblog

 
  さてと、



  眠れない不眠症だから



  これでも書くかっと、



  そういえば、さっき夢想してたんだけど・・・



  張るシオンなんかきかないしー  っと



  ピンク色した目の青いブロンドのショートヘアのアーリア女性



  彼女と身体でお話ししたいなーって



  それも、知的にねっ



  いいじゃん!



  本人同士がいいならっ!



  ところで、何をって?



  それは、「 “言語”についてのメタなお話しー 」



  「これなに?」って



  宇宙語で聞くんだ。



  そうすると、メタ言語で



  「これはなになにですよ」って彼女は答える。



  それは、言語じゃなくて、触覚で



  僕がわかるように、与えてくれって 僕は要求するわけ。



  そうすると、彼女は、



  「意味を、あなたに、触覚で、与えることは、できない」 って ボディートークする。



  それじゃあ、僕は 「飢餓に陥る」 って 僕は、 脳内のレセプターが、空いているのを見せるわけ。



  「こんなに脳内のレセプターが、アデニン、詞と新、グアニン、チミンを執拗としているのね。
   ・・・あ・な・た・は・・・」って



  それではじめて、僕がどういう常態化 理解してもらえるって訳。



  だから、けっして、あなたをはだかにして、セックスを触って、欲望を喚起させようと目論んでいるわけじゃないって、彼女にもわかるはず。



  そう、それから、可能性の問題。



  これはとっても重要。



  未来を思考できる人間としては、明日の可能性について、99パーセントだいたい予測できる。



  これは、歯車化した社会人にとっては悪夢以外の何物でもないし、



  夢見がちな非現実主義者にとってはうたた寝以外の何物でもない。



  でも、あるお方にとっては、それは、美しい、オレンジとベルヴぇっと の 赤い、バラの花。



  その方は、僕の想像の片隅にいつも立っている。



  彼女、そう、またしても、彼女は彼女。



  彼女は、未来の中に、柔らかい肌を



  におうようなかぐわしい皮膚を接触させながら



  新しい日の始まりに



  滑り込む。



  彼女は、はにかむけど



  本当は、驚嘆する。



  そう、だれでも 美に目を奪われる が



  僕は、そうではない。



  未来に可能性を夢想する愉しみに



  歓びの確率に



  僕は自暴自棄になって



  破り捨てる。



  彼女の美はそっとしながら



  彼女が立っている地面を



  僕は触りに行く。



  そう、それは触ることなどできない。



  地平線の彼方にある



  眠ってしまった後に



  時計の秒針が



  刻むのをわすれた時の中に



  彼女の記憶のありかが



  確かに存在するのだから




  あ、



  今、少し、眠くなった気がする。



  それじゃあ、また。





  2005-10-25

 また初めから

2006-01-19 23:13:03 | Weblog

 
  さてと、

  またこれでも書くか

  意味のないことを

  書くってのも楽しい

  一応、公開されてるから、

  誰か、一人でも、最後まで読むかもしれない

  でも、なんの意味も無いから

  最初に断っておく



  人間のやること全てが無意味だと言ったのは

  福岡さんだった

  人間の考えること、やること、全てが無意味だと言った



  確かに、意味なんて、

  存在の中には、存在しない



  しかし、言葉が溢れている



  なんだろうね



  わからない



  さっき



  外に出たら



  夜で



  寒かった



  無言で



  暗かった



  そんな夜が好きだ



  夜だけが起きている



  誰とも話をしないで



  僕は



  階段を下りながら思った



  違う、自分じゃない



  自分が思っている自分は



  自分じゃない



  もうとっくに



  随分と



  裏切っている



  違う人になって



  階段を下りている



  そして明日



  また同じマネキンが



  動き出す



  太陽電池に充電されて



  そんなプログラムも



  もう、すり切れたテープ



  深層心理なんて



  表層にしか浮かんでない



  足元がぐらついてるのに



  階段から転げ落ちないのは何故か



  それは



  自分が大切だからだ



  少なくとも



  この肉体は



  有用なのだ



  少なくとも



  自分のためではなく



  自分の稼ぎで生きてる女のために



  子供のために



  階段を転げ落ちずに



  地面に



  降りて



  歩く



  僕は



  真っ黒の夜の



  銀色の月に



  吸い込まれてもいい



  たぶん



  なにがあるか



  わかる



  そこには



  胸を切り開いた



  叫びの残響が



  平行に



  水平に



  伸びている



  水の表と



  地下の鉛が



  とけた



  冷えた



  凍えた



  息が



  吐いている



  吐いている



  吐いている



  水の光に



  映した鏡



  透明の



  ガラスの



  眼球に映る



  昨日



  太古



  原初



  そこで



  初めて



  死んで



  生まれる



  過去に



  未来は



  その後ろから



  後ろに向かって



  歩き始めた



  旅人



  背中から



  風が吹いてくる



  髪をなびかせ



  吹き飛ばされる



  逆流する



  逆らって



  前に進む



  後ろに
 


  左に



  右に



  下に



  落ちる



  海洋の



  上空に



  着水する



  沈み



  溺れ



  飲み込み



  沈む



  あの世へ



  雑音



  耳鳴り



  爆発



  テレパシー



  予知した



  惨事



  未来の恩寵



  神の与えた意味



  それが



  言葉の中で



  響いている



  文字の中で



  読み取れないまま



  どこにでも



  同じ意味が



  つづられている



  昨日



  それは語った



  明日のこと



  もう来ない



  今日のこと



  忘れ



  許し



  殺された



  そして



  涙に洗い流され



  熱い涙



  救われた



  眠り



  癒され



  愛した



  それ以上に



  愛した



  そして



  また



  ことばの中で



  間違え



  生きた



  無意味である



  一切の人間の言葉が



  やること全て



  無意味である



  間違えて



  夢をみて



  でも



  本当は



  生きていると思っている



  でも



  本当は



  死んでいる



  死んで



  生命を吹き込まれ



  再び生きようとする



  でも



  それは嘘だ



  嘘は



  外からやってきて



  扉の外に連れ出す



  外に出ると



  扉を閉められ



  追放される



  追放され



  放浪する



  放浪し



  定住する



  定住し



  愛される



  愛され



  祈る





  また初めから



  繰り返し