えりも町郷土資料館ほろいずみ水産の館のBlogです。

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火事と喧嘩は蝦夷の華?

2017年01月15日 10時07分01秒 | 郷土資料
皆さんこんにちは(*^-^)ノ
今日は、昨日に引き続き、私が思う「これだけは進化してくれてよかった物」をもう一つご紹介します。
「消防大八車」です!昔の消防車ですね(゜▽゜*)

大八車の上に、「腕用ポンプ」を乗せたもので、火事現場に着くと、腕用ポンプを降ろして使用します。
腕用ポンプの左右にはホースを付ける箇所があり、それぞれ水を吸い上げる側と放水する側です。
上部の赤い棒の端に窪みがあるのがわかるでしょうか。
この窪みは棒の両端にあるのですが、その窪みに木の棒をはめ、2~3人ずつで持ち、シーソーのように上下させて動かします。
腕用ポンプはフランス消防隊が使用しており、初めて日本に導入されたのは1875年(明治8年)のこと。
それまでは、出火した家屋などを壊す「破壊消火」が一般的でした(-"-;)
時代劇などでたまに見る、火消しさんが纏を持っている映像を思い浮かべていただければ、と思います。

火が広がらないように壊すので、場合によっては隣の家なども壊されます(×_×;)
……そう考えると消防大八車は画期的ですね!(★∀☆)

腕用ポンプの導入から10年ほど後、イギリス製の蒸気ポンプが導入されましたが、石炭でお湯を沸かすのに約20分。
放水できる状態になるまで出動しないこともあったとか……(;´_ゝ`)
大正に入り、ガソリンポンプやポンプ自動車が、戦後には水槽付ポンプ車が登場します。
現在のような高圧ポンプで放水する消防車が登場するのは1954年(昭和29年)のことでした。

火消しさんも、消防士さんも、火事が起きれば命がけ。
火の始末をきちんとして、火事を起こさないようにしましょうね(v^-゜)♪
火の用~心!

(幌岩京子)

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