えりも町郷土資料館ほろいずみ水産の館のBlogです。

襟裳岬やえりもの様子や資料館ほろいずみの活動を紹介しています。

春の訪れ

2022年03月13日 10時50分23秒 | 日記
 少しずつ暖かさを感じる日が増えてきていました。 

 本日、本町地区で、春の訪れを告げる「フキノトウ(蕗の薹)」が芽を出していました。

 アイヌ語では、フキノトウ(蕗の薹)をマカヨ(makayo)、フキ(蕗)をコロコニ(korkoni)と呼びます。 


※芽が出始めた「フキノトウ(蕗の薹)」

エゾサンショウウオの水槽に…

2022年03月05日 14時58分15秒 | 日記
ロビーの事務室前で展示していたエゾサンショウウオとアマガエルは、現在寒さ対策のため事務所内で飼育しています。



今日、エゾサンショウウオに餌やりをしていると、水槽内の水場に小さな生物がいるのを発見しました。
早速、顕微鏡で観察し、調べてみると、「カイミジンコの仲間」であることがわかりました。


カイミジンコの仲間


カイミジンコは甲殻類の仲間で、2枚貝のような甲羅(こうら)とミジンコのような体のつくりを持つ仲間です。
メダカの水槽などに発生することがあるそうですが、何らかの原因で混入したカイミジンコの卵が、餌の残りや、生き物の糞をバクテリアが分解する際に出る栄養塩(硝酸塩やリン酸)を餌として発生することがあるということがわかりました。



エゾサンショウウオとアマガエルの水槽は、寒さが落ち着くまで、もう少しの間、事務室内で飼育しますが、暖かくなり次第また元の場所で飼育する予定です。



町指定文化財「蝦夷一覧」

2022年03月04日 18時25分23秒 | 資料館紹介
 「蝦夷一覧」は昭和59年(1984年)1月27日に町指定文化財第1号として指定されています。
 アイヌ民族のアッシ織りや狩猟風景を描いた風俗画で、作者・作製年については不明です。
 「蝦夷一覧」のような絵画は江戸時代末期、特に安政期から明治初期にかけて作製されたものが多く、転写されたものです。
 当時の代表的な絵師:村上 島之丞(別名:秦 檍丸)、小玉 貞良(号:龍 円斉)の作品から転写したものであると考えられていますが、他の絵図にない画もあり、アイヌ民族を理解するうえで、最小限必要な知識を得るために作られたと考えられています。


※資料館展示室「先人の人々」