えりも町郷土資料館ほろいずみ水産の館のBlogです。

襟裳岬やえりもの様子や資料館ほろいずみの活動を紹介しています。

冬の早朝に「けあらし」

2022年01月31日 10時26分15秒 | 日記
 朝、何気なく海を眺めると、歌別漁港付近で海上に白く漂う霧「けあらし」を発見。

 「けあらし」とは北海道の方言ですが、気象用語では「蒸気霧(じょうきぎり)」と言われます。
 
 冷え込みが厳しい冬の早朝から午前の間、水面に白く立ち上る霧が湯気のように見える現象です。
 






 ※「けあらし」の発生条件は、夜間の気温が放射冷却によって冷やされ、翌朝の天気が快晴であることや気温は-15℃前後、海水温との温度差は15℃以上、風速3~5㎧という条件がそろうと発生しやすくなると言われています。
  発生場所は、海岸より1㎞から数㎞程度で、高さ2~3mのものから10mくらいの大きさのものまであります。
  

磯の生き物たち

2022年01月29日 16時00分13秒 | 磯の生物
9月に採集し当ブログで紹介した「磯の生き物たち」の様子です。
残念ながら、ヒトデの仲間やイソバテングはうまく餌付けができず死んでしまいましたが、スジアイナメ(ハゴトコ)やカレイ、クサウオ、ギンポの仲間は餌付けに成功し、少し大きくなりました。


中でも、来館者から人気があるのは「クサウオ」でネコのように丸くなっている姿が可愛いと評判のようです。

クサウオ

丸まっている様子。

この水槽を見た来館者から「なぜ魚たちの色が自然で見るよりも白いんですか」という質問が多いですが、これは水槽の底砂に白い珪砂を使っているからです。
魚も爬虫類や両生類ほどではありませんが、天敵から身を守るため、周りの環境に合わせて少し色を変えることができます。(保護色といいます。)
カレイの仲間は保護色と砂にもぐる習性から水槽の中とはいえ、なかなか見つけることが難しく、探すときは下の写真のように砂から出ている目を探します。(赤い丸のところにカレイの目があります。)


水槽は水産の館に展示していますので、資料館にお越しいただき、水槽のカレイ探しにチャレンジしてみてください。