本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

罪悪感!!

2016-07-05 20:19:50 | 住職の活動日記

本当にかわいそうなことをしてしまった。

 

2週間ほど前、

庭先からふと見上げると

軒先に蜂の巣ができている。

しばらく静観していたのですが、

やはり、

洗濯物干したり、孫が来たときに

遭遇してはいけない、

小さな庭だけどこのハチたちに

制空権を奪われてはいけない。

 

ネットで見ると

もしハチが刺した場合は

巣がある家の人の責任とか

そんなことが書いてある。

巣を駆除しますという広告も、

刺されてからでは遅すぎると、

 

夜陰に乗じて

帽子をかぶり肌露出しない服を着て

巣に向かってフマキラーをかけた。

 

朝、見てみると

下に5匹ほどのハチが死んでいる。

これで一段落と思いきや

2,3日後

次のハチたちが巣から

また生まれ出ている。

 

また暗くなって、噴霧する。

次の日には4匹死んでいる。

 

しかし、

ハチは何も悪いことしてないのに

なんだか心が重たい。

 

また、

ネットで蜂の生態についてみてみる。

なんと意外な記事が載っている。

「アシナガバチ」は基本

おとなしくて、人を刺したりしない。

刺される場合は巣を棒で突っつくとか、

危害を加えない限り

人を襲うということは二ということである。

そのうえ

蜂は益虫であるという。

木に付いた虫を餌にしている、

そういえば、

サツキに虫が出たと思ったら

いつの間にかいなくなっていた。

 

「アシナガバチ」の天敵は

スズメバチで、

巣が大きくなると見るや否や

巣の中の幼虫やさなぎを

引っ張り出して食い尽くす。

その強い顎で巣を食いちぎり

幼虫を持っていくということである。

「アシナガバチ」はなすすべもなく

スクラム組んでスズメバチから

守ろうとするのだが、

お構いなしに奪い取っていく、

巣を破壊された「アシナガバチ」は

近くの木に群れを成して避難している

 

そんなことだったのか 

本当にかわいそうなことをしてしまった。

 

昨日も一匹落ちていた。

 

 

たぶん子どもでしょう。

薬の効き目があって

幼虫になった外にでた途端、

死んでしまったのかもしれない。

 

蜂の生態も面白く、

女王蜂を中心に働き蜂はみなメス

餌取りから、巣作り、さなぎの世話

何でもこなしていくと、

では、オスは??

次の女王蜂を生むためだけに

生殖行動をする、

ということである。

(なんだかあわれ!)

 

昆虫の世界はメス中心の

世界なのだろうか?

 

アリの世界は、共和制型という。

女王を中心に世界があるのでなく

皆が共同して世界を作り上げている。

皆が働きもの、

しかし、1割程度は働かない

のんびりしているアリたちがいるそうです。

これもこの世界を維持するため

疲れてしまったアリたちの

交代要員として待機している

ということのようです。

 

蜂のように

女王蜂を中心にそれを取り巻く

働き蜂がいて、生殖のためにオスがいる

という、まあ王制のような世界、

アリのように

中心になる王様はいないが

皆で働く共和制の世界、

 

私たちもこの昆虫たちから

学ぶべきものも多いのではないかと

考えさせられる日でした。

 

わが家のハチたちも

その生命力はたいしたもので、

巣の中にいた幼虫が少しずつ

成長しているようです。

巣の上にでんといたのが女王蜂であれば

又復活するでしょうが、

オスのハチだけ残ってしまったら

どうなるのでしょう??

 

生殖機能をなくしたオスの居場所

なかなか難しいものがあるようです。

 

なんとか、アシナガバチと

共存の世界を見つけたい

犯さず犯されず

の関係を保てればいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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