本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

東福寺三門へ上がる

2017-05-08 17:51:26 | 住職の活動日記

今の時期、色々の社寺では

特別拝観が公開されています。

東福寺三門もその一つ、

急な階段を手すりをたよりに

へばりつくようにして上がり、

 

 

やっと三門の上へ、

三門の中にはお釈迦様を中心に

善財童子、十六羅漢が

お祀りしてあります。

天井には迦陵頻伽(かりょうびんが)

この鳥を見たら極楽往生できるとか、

や極彩色の画が描かれています。

 

 

その扉越しに見る外の景色も

一枚の絵のようですが

写真が悪くてその実感は分かりません

 

学生さんのガイドながら、

わかりやすい丁寧な説明があり、

三門のことも、

空門・無想門・無作門の三つ

という説明もなされていました。

 

 

欄干も風雨にさらされた様子が

うかがえます。

向こうには法堂(はっとう)・本堂

が見えます。

 

 

東福寺では

坐禅の邪魔になるということで

桜の木は切ってしまったそうです。

 

 

向こうに見えるのは日本一のトイレ

このトイレが東福寺の財政を

支えていたということです。

昔は、糞は売ることができ、

そして、美味しい京野菜ができた

このトイレが京野菜を支えていた

ということです。

 

 

解せないのは、

門の前には蓮池があり

細い石橋が架かっていて

その先は行き止まり、

右側に小さな勅使門があり

この三門をくぐれたのは

管長さんと勅使さん…??

そのためだけに

このような大きな門を作ったのか。

 

 

三門の上の額は

「妙雲閣」と書いてあります。

 

 

新緑もこうやって俯瞰できるのは

また違った目線で楽しめるものです

 

 

三門の足元を見ると

等間隔で穴が開いています。

 

 

 

東寺の金堂もそうですが、

また、奈良の大仏殿も同じ造り

柱を固定するために

この穴に横木を通し柱を固定して

上の骨組を組み瓦をのせ

完成したら横木を抜く

その後がこの穴です。

 

新緑に包まれた東福寺も

これからグングン葉を伸ばし

秋には、

見事な紅葉へと変わっていくのです

 

 

この庭の景色も

全く違った趣に変わっていきます

 

 

それはそれで自然のハタラキ

自然法爾(じねんほうに)という

姿を見せてくれます。

 

 

 

 

 

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