本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 歓喜団 』 

2011-01-14 21:26:52 | 住職の活動日記
 14日、今日は東寺の 『 後七日御修法 』 の結願日です。

昨年は 「 後拝み 」 にお参りさせていただきました。

 たまたま、今日、面白いお菓子をいただきました。

『 清浄歓喜団 』 というお団子のようなお菓子です。




    




 今では、このような立派な箱に一個ずつ収められてあります。




    



 お団子自体は一見、古そうな形をしています。

東寺にいるときから、よく見慣れたお菓子だったのですが、

その当時は、仏さまにお供えするもので、それを食べる

というまでには至りませんでした。

形が面白いということもあって、

そして、何より、特別な仏さまへのお供え物だったのです。

これを食べるということは、もったいなくも畏れ多いものと感じていました。


 『 後七日御修法 』 のとき、仏さまの中でも、

特に、そのお参りをされるお坊さんしか、見ることの出来ない

秘仏中の秘仏のような仏さまにお供えするのが、

この 『 歓喜団 』 です。

京都でも 『 亀屋清永 』 さんしか作っておられないと思います。

 東寺にいるときは、俗に 『 聖天団子 』 ( しょうてんだんご ) と

呼んでいました。

 『 聖天さま 』 という仏さまにしかお供えすることがない 「 供物 」

なのでした。


 それがこうやって、お土産のお菓子として売ってあるということが

とても驚きでした。

 いつも 『 御修法 』 のとき、係のお坊さんが数を限って

きちっとした数を注文され、それに合わせてお店の方でも作っておられるようでした。


 そんなこんなで、私にとっては 「 畏れおおいお菓子 」 でした。

上から見ると、




     



 巾着のように留めてあります。

かぶりついてみると、




     




 中には、 「 あんこ 」 が入っているのですが、

チョットいうと 「 月餅 」 のような、

微かにごま油の臭いが漂ってくるような、

普通のお団子のあんことは、また、趣を異にする味でした。

皮の部分は結構堅く歯触りも、ポキポキと割って食べるような感じです。


 40数年前にはよく見かけていた、このお菓子

食べるのも初めてというのも、変な話ですが  …

東寺の 『 後七日御修法 』 のことを思い出しながら、

とても新鮮な気分で頂戴いたしました。


 昨夜より、すこし五大不調です。  

この 「 清浄歓喜団 」 の  御利益  があるかも 







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