本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

夕日をおがむ

2015-10-26 17:42:57 | 住職の活動日記

なんだかわかりませんが、

夕日を眺めていると心が落ち着く、

一日中部屋の中であれやこれや

ふと気がつくと

もう5時を回ろうとしている。

 

    

 

外にでてみると

日が沈みかけている。

まぶしいような真っ赤な夕日、

秋の日はつるべ落としというように

日が落ちていくのは早い

 

    

 

あっという間に …

 日が沈んでしまう。

 

    

 

空を見るとまだ青空に

白い雲がたなびいている

 

    

 

いよいよ茜色に染まっていく

 

京都新聞、日曜版

「平等院」が英語で紹介されていた

to show Buddists’ paradise

と、「極楽浄土を表現した」

といういみでしょう。

ブッディスト・パラダイスが浄土?

なんだか、ピンときませんが

 

藤原貴族は宇治の地に

極楽浄土である平等院を建立

阿弥陀如来をお祀りして

このお堂に座して

「日想観」夕日をおがみ

極楽浄土を観想したのでしょう。

 

平等院の鳳凰堂前には

池があります。

この迷いの世から池を渡り浄土へ

そこには阿弥陀さまが

お待ちになっている。

 

浄土を観じるには

日想観、水想観、地想観、…

と順々に観想していく

まさに平等院はそのような目的で

建立されたのでしょう。

 

一日の締めくくり

人生の締めくくり

それはやはり夕日をおがむ

ということのように思います。

 

真っ赤に燃え、空を茜色に染め

日が落ちていく

それを観想すると安らぎを

覚えます。

やはり、夕日をおがむということは

人間の本来持っている

彼岸への憧憬を表しているように

思います。

 

 

 

 

 

 

 

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