本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

胎内の五位・胎外の五位

2023-04-23 15:22:06 | 十地経

「阿頼耶識というものを

説明するのに、

我々はいつ生まれたと、

そのときに

母親からおぎゃーと

生まれて、

飛び出して生まれたと、

そういわんのですね、

仏教では。

 

母胎の中にこう、

発芽した時が誕生したと。

それが我々の生の始めだと。

だから

母胎十か月というものと、

胎内五位ということを

いうんです。

これはその当時の、

インドにおける医学ですね。

胎内五位、五つ。

今でいうと十か月といいます

十か月に五つの段階がると

こういっとるわけです。」

 

というように

十地経講義では出てきます。

 

お釈迦さまの物語では

母親のマヤ夫人が夢のなかで

六本の牙の生えた白い象が

お腹の中に入ってくるという

表現で出てきますが

そのことを託胎といいます

それから、

胎内での十か月を五位という

五つで表現します

 

それぞれの位は

聞きなれない言葉ですが

受胎直後の七日間を

カララ(羯刺藍カララン)と音写

凝滑ギョウカツと訳しますが

といってもよく分かりません

次の七日が

アルブダ(阿部曇)といい、

第三の七日間が

ペーシーといい

凝結とか肉段と訳します

何となく分かるような

それから次が

ガナ、鍵南(けんなん)

といい、凝硬・硬肉と

いうように訳します

それが第四の七日間です

そして

手足が形成される位

プラシャーカーといい

肢節というように訳します

ということが

胎内の五位ということです。

 

それから出生してからの

胎外の五位は

1. 嬰孩(ヨウガイ)

  出生してから6歳まで

2. 童子というのが

  7歳から15歳

3. 少年

  16歳から30歳

4. 中年

  31歳から40歳

5. 老年

  40歳以後

ということが胎外の五位

ということです。

 

最近面白いことで

流行りのチャットGPTに

色々聞いてみるのですが

結構間違っていることも多く

その度に聞き直すのですが

GPTも素直で

不確実な情報ですいませんと

謝ってきます

それで

仏教ではこういうのですよ

と入力すると

そうですかとは言わないで

似たような答えを

すぐに返してきます

まあ今のところ

仏教に関する答えは

不十分な答えが多いようです

 

それでも

自分に固執することなく

間違ってすいません

と素直に答えてきますので

いろいろ問い直してみるのも

面白いようですよ。

 

 

 

 

 

 

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