本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

空海学・御遺告 IN 種智院大学

2019-12-07 19:57:46 | 住職の活動日記

種智院大学といえば

空海が開学された日本最初の私学

創建当時は当時の近くにありました。

今は、

伏見区の向島という

我が家から近鉄で一駅という

私にとっては便利な場所にあります

 

 

とても静かな田園風景の場所です

 

 

校門を入ると大きな空間が

広がっています

 

 

弘法大師とお不動様それにお観音さま

がお迎えしてくれます

 

 

中のホールには立体曼荼羅の

モニュメントが置かれています

 

今日の講義は

客員教授の福田亮成先生

 

 

加山雄三と同じ年と、おっしゃり

とてもお人柄の先生で

分かり易い講義が進んでいきます

 

「御遺告」(ごゆいごう)

弘法大師の遺言です

今日は2回目の講義

御遺告の前半はご自身の伝記

第1回目はそこのところで、

 

「実慧(じちえ)大徳を以て

吾が滅度の後にもろもろの弟子の

依師(えし)長者となすべき

縁起第二」

というところからです。

教材は、

遠藤祐純さんの訳注・解説です

上の段に原本をのせ

下に現代語訳の文があり

講義では原文よりも

現代語訳の方を読んでいきます

 

弘法大師も結構細かく

微に入り細に入り

後々のことを書き残されています

例えば

大蔵経に関する一切のことは

実慧にまかせる

もし実慧に不幸あれば

真雅にまかせ開いたり閉じたり

するようにと

経典の扱い一つにでも

その扱い方を定めておられます

 

しかしながら

同時に原文を読んでいたのですが

直接的には分からないにしても

原文の持つ力というか

何かしら響いてくるものが

あるように感じます。

 

今日のところは

「吾が後生の弟子門徒等、

大安寺を以て本寺となすべき縁起

第八」

というところで終わりました。

まだまだ、

続くようです

来年2月ごろの予定とか

でも先生おっしゃるには

老苦が身に染みて、

明日のことは分かりませんので

ということで終わりました。

 

外に出て見ると

 

 

堂々たる校舎です

 

 

花梨の木でしょうか

 

 

大きな実がなっています

 

 

今が見ごろの紅葉が

色を染めています

 

 

隅の木の枝には沢山の雀が

群がり賑やかな声を上げていました

 

しかし、

ちょっと前の京都新聞で

取り上げられていましたが

少子化の波

この学校にも及んでいるようで

村の人口減少はお寺の存続が

問われてきます

現実問題人がいなくなるので

当然、お寺の運営が出来なくなる

ということは

お坊さんの成り手がなくなってくる

つまり、この宗門学校も

少子化の波にのまれ

何かしらの方向転換というか

新しい道を模索しなければ

いけないという

岐路に立っているようです。

 

 

 

 

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