「宿主」という言葉は
生物学の用語のようで
漢和辞典にはありません
宿-やど、主-ぬし、やどのぬし
ということですが
調べてみると
寄生生物が寄生する相手の生物。
寄主。やどぬし。
という意味です
で、この反対の言葉が
パラサイト(Parasite)です
今話題のアカデミー賞の4部門を
とった韓国映画があります。
パラサイトという意味も
一つには寄生生物。寄生虫という
意味があり、
次には、他人の収入に頼って
生活している人を俗にいう語。
とあります
派生した言葉に
パラサイトシングルという言葉も
生まれました
和製語で英語ではありません
1997年社会学者の山田昌弘の造語
成人後も親と同居し、生活を
親に頼っている独身者。と
広辞苑には出ています。
宿主という言葉は
今、一番気がかりな
大きな問題にもなっている
新型コロナウイルスです
このウイルという生き物
厳密には生き物といっていいか
分かれるところですが
ウイルスというものは
それ自体としては
生きることができないもので
他の生き物に寄生することで
生きていくものということです
その寄生されるものを宿主と
いいます
もともとは鳥やサルやコウモリを
宿主として生きていたものが
そのウイルスが変異して
人間にも移るようになった
ということです
サルやコウモリの中では
そのウイルスは共存して
感染しないのですが
人間に感染すると今のような
発熱や倦怠感、そして肺炎を
起こして、ひどい場合には
死に至らしめるという
ヒトとは共存できない
悪い存在となっています。
ウイルスは素早く変異して
ヒトと接触すると
ヒトに合うように変異して
ヒトを宿主として
自分の居場所を広げていきます
それが怖いのです。
ですから私たちは
常にこういうウイルスの脅威に
さらされてきました
そのウイルスと共存できる
身体を持ち得たらいいのですが
何せ相手は常に素早く変化し
私たちヒトはおおむね
25年に一度しか世代交代しない
そうです
今回抑え込んだとしても
また何かのきっかけで
新しいウイルスが生まれて
これは終わりのない
戦いだそうです
それも決して勝つことのない
今のように交通網が発達しない
時代であれば
もしウイルスが発生したとしても
その地域、村であれば
その範囲で収まっていたのかも
しれません
しかし、今は世界中が
飛行機や船、列車にバスと
あらゆるものでつながっています
それが便利でもあるし
また一歩間違うと
蔓延するのも早くなってきます
どうしたものか
高齢でもあるし持病もある
正しく恐れなさい
といわれても
何にどうやって注意したら
よいのやら
ウガイ・手洗いにマスクしか
今のところ方法はないのでしょう
ちょっと用事があって
京都駅へ出かけてみると
この階段、いつもですと
観光客で一杯なのですが
まあ、がらんとしています
エスカレーターで下りて見ると
少しは下の方に人が見えるほど
モニュメントも寂しそう
今の私たちには
必要以上に外に出ない
出ても人がたくさんいる所には
近づかない
ということが最善のようです
一日も早い終息を祈ります。
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