12日より西国さんの結願の巡礼です。
やはり、巡礼というものは、ご修行といわれているように
なかなかスムースには行かないもので、
いろいろと苦労がつきもののようです。
今回は第23番札所 「 勝尾寺 」 さんより始めて
滋賀県を中心に結願寺の33番札所 「 華厳寺 」
までお参りします。
滋賀県に入り、琵琶湖を眺めながら、
31番札所 「 長命寺 」 です。
西国観音霊場はお寺も大きく歴史もあり
山岳にあるので、それなりに階段が
多数あります。
本来お寺は山にあったので苦労して上るのは
当然のことなのです。
お寺に着くと、山の上ということもあり
庭にはまだ雪が残っています。
本堂はとても立派です。
お線香をお供えし、お燈明を上げて、
納め札をおさめて、本堂の前で
般若心経、観音経の偈文をお唱えします。
ここまで無事にお参りできたのですが、
情報によると、次の32番札所 「 観音正寺 」 は
積雪により通行止めということです。
バスの中で相談の結果、
納経帖を持って有志により山上まで徒歩での
お参りを決行しようということになりました。
納経帖を持っていく西本さん、先達の大矢さん
信徒を代表して高森さん、そしてお参りをしなければ
ということで私の4人で本堂を目指しました。
歩き出すと、なぜ通行止め ?? と …
思っていた矢先、 上がるにつれて
雪道になってきました。金剛杖を頼りに
西本さんを先頭に私がしんがりを務め
雪を踏みしめながらの行軍です。
途中、一服しながら、呼吸を整え
いざ本堂へ、
こんなお参りはめったにないだろうと、
写真に収めながら、
歩くこと30分
やっと、 「 観音正寺 」 の石碑が見えてきます。
不思議と土の道には雪はないのです。
ぬかるんだ道を本堂へ、
高森さんと二人で勤行です。
風が吹き込み、深々と冷える本堂で
腹の底から声をだしお経を唱えました。
お経も終わり、本堂から眺める琵琶湖の景色は
格別のものがありました。
観音正寺さんの本堂です。
境内にはお地蔵様の祠がありました。
わらぶきの祠で、雪も積もっていて
なんとも風情がありました。
納経も済ませていただき、
また雪道を帰らなければなりません。
ふと気がついたのですが、
上りは何とかよかったのですが、
さて、雪道を下るとなると、
この方が大変なようです。
滑らないように、と思うのですが、
やはり凍結している所は滑りそうなので
ご覧のように雪のあるところを一歩一歩
注意深く下山しました。
高森さんの情報によると、
下りは29分、往復で5000歩の距離だったようです。
下で待っていただいていた方々は
近江八幡の町屋に残るひな人形を見学して歩いて
これまた有意義な時間を過ごされたようです。
何はともあれ、難行苦行の第一日目でした。
明日はいよいよ、竹生島と結願のお寺になります。