本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

西国三十三観音霊場結願の旅

2014-03-14 21:14:43 | 住職の活動日記

 12日より西国さんの結願の巡礼です。

やはり、巡礼というものは、ご修行といわれているように

なかなかスムースには行かないもので、

いろいろと苦労がつきもののようです。

 

 今回は第23番札所 「 勝尾寺 」 さんより始めて

滋賀県を中心に結願寺の33番札所 「 華厳寺 」

までお参りします。

 

 滋賀県に入り、琵琶湖を眺めながら、

31番札所 「 長命寺 」 です。

 

   

 

西国観音霊場はお寺も大きく歴史もあり

山岳にあるので、それなりに階段が

多数あります。

 本来お寺は山にあったので苦労して上るのは

当然のことなのです。

 

    

 

お寺に着くと、山の上ということもあり

庭にはまだ雪が残っています。

 

   

 

本堂はとても立派です。

 

   

 

お線香をお供えし、お燈明を上げて、

納め札をおさめて、本堂の前で

般若心経、観音経の偈文をお唱えします。

 

ここまで無事にお参りできたのですが、

情報によると、次の32番札所 「 観音正寺 」 は

積雪により通行止めということです。

バスの中で相談の結果、

納経帖を持って有志により山上まで徒歩での

お参りを決行しようということになりました。

納経帖を持っていく西本さん、先達の大矢さん

信徒を代表して高森さん、そしてお参りをしなければ

ということで私の4人で本堂を目指しました。

 歩き出すと、なぜ通行止め ?? と …

思っていた矢先、  上がるにつれて

 

    

 

雪道になってきました。金剛杖を頼りに

西本さんを先頭に私がしんがりを務め

雪を踏みしめながらの行軍です。

 

    

 

途中、一服しながら、呼吸を整え

いざ本堂へ、

 

 

    

 

こんなお参りはめったにないだろうと、

写真に収めながら、

歩くこと30分

 

    

 

やっと、 「 観音正寺 」 の石碑が見えてきます。

不思議と土の道には雪はないのです。

ぬかるんだ道を本堂へ、

高森さんと二人で勤行です。

風が吹き込み、深々と冷える本堂で

腹の底から声をだしお経を唱えました。

 

    

 

お経も終わり、本堂から眺める琵琶湖の景色は

格別のものがありました。

 

    

 

観音正寺さんの本堂です。

 

 

     

 

境内にはお地蔵様の祠がありました。

わらぶきの祠で、雪も積もっていて

なんとも風情がありました。

 納経も済ませていただき、

また雪道を帰らなければなりません。

ふと気がついたのですが、

上りは何とかよかったのですが、

さて、雪道を下るとなると、

この方が大変なようです。

 

 

    

 

滑らないように、と思うのですが、

やはり凍結している所は滑りそうなので

ご覧のように雪のあるところを一歩一歩

注意深く下山しました。

 

 高森さんの情報によると、

下りは29分、往復で5000歩の距離だったようです。

 

 下で待っていただいていた方々は

近江八幡の町屋に残るひな人形を見学して歩いて

これまた有意義な時間を過ごされたようです。

 

 何はともあれ、難行苦行の第一日目でした。

 

明日はいよいよ、竹生島と結願のお寺になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

    

コメント (4)
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