13日は全国的に荒れ模様の天気予報
そういえば、昨日琵琶湖に沈む夕日は
不思議な雲が流れていました。
今日は竹生島へ船で渡り、いよいよ結願寺の
「 谷汲山 華厳寺 」 を目指します。
船旅で30分、雨の降る中竹生島到着です。
さほど、吹き荒れることもなく、
( でも、午後の便は欠航の様子 !? )
やはり急な階段を上り、観音堂を目指します。
とても立派なお堂です。
漆塗りが剥げて、それでも威厳のある風格を保っています。
ここを入り、くるりと回ったところが正面です。
金剛杖はここに置いて、
線香を立てる香炉は気持ちがいいほど
清々しく整えらてあります。
こういうところにも、些細なことですが
お寺さんの姿勢がうかがえるものです。
観音堂でお参りして、さらに上の階段を上り
弁天堂へ参拝、
朱塗りのとても大きいお堂です。
この弁天様の方が先にお祀りされたようです。
まだ、紅梅の花は固い蕾を守っていました。
この急な階段を下りて、先ほどの観音堂を通り
「 船廊下 」 というところを抜けて、
「 都久夫須麻神社 」 ( つくぶすま ) へ
工事中のところが 「 船廊下 」 です。
正面が神社にあたります。
神社の前には琵琶湖に向かって鳥居が立っています。
もともとは船でもってこの鳥居のところから
神社にお参りしたのではないかと思うのですが ??
今は 「 土器 ( かわらけ ) 投げ 」 になっています。
みなさんそれぞれに願いを込めて、
鳥居の中を通るように投げておられましたが、
なかなか、難しいようですネ !!
この竹生島のお寺は 「 宝厳寺 」 といいます。
小さな島なのに島全体が開発されているわけではなく、
ほんの少しだけ急斜面にへばりつくように、
お寺と神社が仲良く建てられているのです。
それなのに、郵便ポストも完備されていて
わずかな面積ながら一つの集落を形成しています。
「 琵琶湖周航の歌 」 3番の歌詞が刻んであります。
とても好きな歌で、バスの中でも皆さんと歌いました。
小雨降る中の出航です。
長浜から一路岐阜県揖斐郡の 「 谷汲山 華厳寺 」
へ バスを進めます。
位置関係は 「 伊吹山 」 を挟んで
丁度その向かい側にあたるところにあたります。
みなさん感無量の思いで足を運ばれたのではないでしょうか。
2年がかりの西国巡礼です。
谷汲山も本山のように大きなお寺です。
満願のお参りはこの本堂と過去を荘厳する 「 満願堂 」
そして、未来を築く 「 笈摺堂 」 ( おいづるどう ) の
3か所にお参りします。
本堂が現在で、過去・現在・未来、をお参りするのです。
本堂横には満願を喜ぶかのように
満願の帳面を下げたお狸様が待っていらっしゃいます。
本堂の入り口の柱には銅版で出来た 「 鯉 」 が
掛けられてあります。
「 精進落としの鯉 」 ということで、
満願成就した暁にはこの鯉に触って
精進を落とし普通の生活に戻ったのでしょう。
みなさんも楽しく、今までの苦労を忘れるかのように
一生懸命撫でておられました。
満願成就の 「 谷汲山 華厳寺 」 静かに
雨に煙っておりました。
それでもこの雨の中、多くの方のご参拝が続いています。
というわけではないでしょうが、賽銭箱も
けた外れに大きいものです。
これから、参道にあるお店で精進の 「 御斎 」 を
頂き、皆さんの労をねぎらいます。
参道に珍しく大きい 「 柊 」 の花が満開でした。
今夜は、ひた走りに走り、諏訪湖の近くの
お宿で、満願成就の歓迎会
たぶん、みなさん趣向を凝らして楽しい
ひと時を過ごされるのでは
と思っております。