本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

西国巡礼満願の旅2日目

2014-03-15 13:16:32 | 住職の活動日記

 13日は全国的に荒れ模様の天気予報   

そういえば、昨日琵琶湖に沈む夕日は

 

     

 

不思議な雲が流れていました。

 今日は竹生島へ船で渡り、いよいよ結願寺の

「 谷汲山 華厳寺 」 を目指します。

 

    

 

船旅で30分、雨の降る中竹生島到着です。

さほど、吹き荒れることもなく、

 ( でも、午後の便は欠航の様子 !? )

やはり急な階段を上り、観音堂を目指します。

 

     

 

とても立派なお堂です。

漆塗りが剥げて、それでも威厳のある風格を保っています。

ここを入り、くるりと回ったところが正面です。

 

    

 

金剛杖はここに置いて、

 

     

 

線香を立てる香炉は気持ちがいいほど

清々しく整えらてあります。

 こういうところにも、些細なことですが

お寺さんの姿勢がうかがえるものです。

 観音堂でお参りして、さらに上の階段を上り

弁天堂へ参拝、

 

    

 

朱塗りのとても大きいお堂です。

この弁天様の方が先にお祀りされたようです。

 

    

 

まだ、紅梅の花は固い蕾を守っていました。

 

    

 

この急な階段を下りて、先ほどの観音堂を通り

「 船廊下 」 というところを抜けて、

「 都久夫須麻神社 」 ( つくぶすま ) へ

 

    

 

工事中のところが 「 船廊下 」 です。

正面が神社にあたります。

 

    

 

神社の前には琵琶湖に向かって鳥居が立っています。

もともとは船でもってこの鳥居のところから

神社にお参りしたのではないかと思うのですが ??

今は 「 土器 ( かわらけ ) 投げ 」 になっています。

 

    

 

みなさんそれぞれに願いを込めて、

鳥居の中を通るように投げておられましたが、

なかなか、難しいようですネ !!

 

  この竹生島のお寺は 「 宝厳寺 」 といいます。

小さな島なのに島全体が開発されているわけではなく、

ほんの少しだけ急斜面にへばりつくように、

お寺と神社が仲良く建てられているのです。

 

     

 

それなのに、郵便ポストも完備されていて

わずかな面積ながら一つの集落を形成しています。

 

    

 

「 琵琶湖周航の歌 」 3番の歌詞が刻んであります。

とても好きな歌で、バスの中でも皆さんと歌いました。

 

     

 

小雨降る中の出航です。

 

 長浜から一路岐阜県揖斐郡の 「 谷汲山 華厳寺 」

へ       バスを進めます。

 

 位置関係は 「 伊吹山 」 を挟んで

丁度その向かい側にあたるところにあたります。

 

 みなさん感無量の思いで足を運ばれたのではないでしょうか。

2年がかりの西国巡礼です。

 谷汲山も本山のように大きなお寺です。

 

      

 

満願のお参りはこの本堂と過去を荘厳する 「 満願堂 」

そして、未来を築く 「 笈摺堂 」 ( おいづるどう ) の

3か所にお参りします。

本堂が現在で、過去・現在・未来、をお参りするのです。

 

     

 

本堂横には満願を喜ぶかのように

満願の帳面を下げたお狸様が待っていらっしゃいます。

 

     

 

本堂の入り口の柱には銅版で出来た 「 鯉 」 が

掛けられてあります。

「 精進落としの鯉 」  ということで、

満願成就した暁にはこの鯉に触って

精進を落とし普通の生活に戻ったのでしょう。

 

 

     

 

みなさんも楽しく、今までの苦労を忘れるかのように

一生懸命撫でておられました。

 

     

 

満願成就の 「 谷汲山 華厳寺 」 静かに

雨に煙っておりました。

それでもこの雨の中、多くの方のご参拝が続いています。

というわけではないでしょうが、賽銭箱も

けた外れに大きいものです。

 

 これから、参道にあるお店で精進の 「 御斎 」 を

頂き、皆さんの労をねぎらいます。

 

    

 

参道に珍しく大きい 「 柊 」 の花が満開でした。

 

 今夜は、ひた走りに走り、諏訪湖の近くの

お宿で、満願成就の歓迎会 

たぶん、みなさん趣向を凝らして楽しい

ひと時を過ごされるのでは    

と思っております。

 

 

 

 

 

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