本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

得度式

2013-04-22 22:02:24 | 住職の活動日記

 また、新しい仏の子が誕生しました。

4月21日、弘法大師のご命日 正御影供の日に

得度式をおこないました。

 

   

 

教授に従って、白衣姿の 「 新発意 」 ( しんぼっち )

が四方に向かって三礼をします。

 

   

 

剃髪も終わり、十善戒も受けて、

お袈裟を頂きます。

 

 いつみても、この得度式が

私にとりましては一番厳粛な儀式です。

何回しても、こみ上げてくるものがあり、

感動は一入 ( ひとしお ) です。

 

    

 

「 教告 」  では、出家と在家の違いを、

そして、出家の素晴らしさを述べていきます。

唱える私も身の引き締まる思いがいたします。

 

 来月、5月には本山である

醍醐寺伝法学院へ出発します。

一年間の修行に耐えるのです。

 

 

    

 

子どもさんも一緒に出席されました。

お父さんのお坊さんになることをとても喜ばれていたようです。

ご家族皆さんで見届けていただきました。

 今日のお父さんの緊張を解きほぐすかのように、

式が終わると、すぐさまやって来て、

ご覧のように、肩をたたいてお父さんの労を

ねぎらっておられるようでした。

 

さてさて、

夕方には職員も全員集まり、

彼の壮行会を催しました。

 

 

    

 

先に修行した 「 宗良さん 」 も

いろいろとアドバイスをしていたようです。

 お坊さんになっていく彼に向かって、

皆一言ずつ激励の餞の言葉をおくりました。

 

 これから一年間、辛い修行になることでしょう、

しかし、人生で一番幸せな時を過ごすことになるのです。

どうか、無駄にしないように、

大切に修行に臨んでほしいと思います。

 

 「 如法に修行しなさい ! 」

 

と、寄せ書きには書きました。

どういう意味ですか  ??

と聞かれましたが、

たぶん修行に入ると実感として

感じ取ってくれることと思い、

あえて、そのことは説明しませんでした。

 

 本人の決断も立派だと思いますが、

それを温かく見送り、留守をみんなで手分けして

カバーしてくれる職員達、

素晴らしいサンガがあることを

大変心強くも嬉しくも思いました。

 

 

 

コメント
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