本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

北御門二郎さんの空気にふれたくて !

2012-11-22 21:08:57 | 住職の活動日記

 「 北御門二郎 」 ( きたみかど じうろう ) さん、

熊本の方なのに存じ上げていなかったのです。

 

 西国巡礼の帰りの新幹線 

「 Please 」 という 「 JR九州 」 が発行している

が、席の前においてありました。

 何気なく眺めているうちに、

● 九州ものしり学 ● 

 ~ 孤高のトルストイ研究家 ~

『 北御門二郎 』

 という記事が目に飛び込んできました。

   熊本県水上村。 市房山の麓、

   球磨川の源流に近い山里で

   一人の研究家が

   91年の生涯を閉じた。

   田畑を耕し、家族を愛し、

   平和を願ったその一生は

   トルストイの生き方と重なる。

 

 トルストイの

  『 人はなんで生きるのか 』

が彼の人生を大きく変えた。

  『 たとえ自分が殺されても

   決して人を殺してはならない 』 。

 

 三浦先生も、この

  「 人はなぜ生きるのか 』

この問いが自分を大きく変えた、

と話しておられました。

 

 このトルストイを愛し、生涯を畑仕事と

トルストイの翻訳にかけられた、というご一生に

何か感じるところがあり、

 北御門さんの家を訪ねようと、車を走らせました。

人吉から西へ、 「 国道219号線 」 をひたすら

湯前町から、 「 388号線 」 を市房山のほうへ、

もう、宮崎県境に近いところです。

 役場でお聞きしたりして、

北御門さん宅を目指したのですが、

見つからず、  ??

しかし、よく考えれば、個人のお宅を勝手にお邪魔する

というのは、失礼な話ではないかと、

北御門さんの生活された付近の空気でも

感じることが出来たらと、

 

    

 

生憎の曇り空ですが、 正面がたぶん

「 市房山 」  1700メーター ( 九州で二番目に高い山 )

しかしながら、雲に覆われている市房山も

とても荘厳な感じがいたしました。

 

   

 

このような素晴らしい景色のなかで、

トルストイの翻訳をされていたのです。

自分の人生をかけて、徴兵拒否までして、

まさに命がけでトルストイの研究をされた。

憧れも感じます。

 

   

 

ちょうど市房ダムは紅葉が真っ盛りでした。

またここは、さくらの名所でもあり、春は大勢の花見客で賑うようです。

 

 この方の翻訳になる 「 トルストイ 」 を是非読んで、

また訪れたいと思い、

なにかしら、凛とした空気にふれて、

また一路、熊本を目指しました。

 

 

 

コメント
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