本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 9/10~9/16 「 志を立てて もって 万事の源となす 」

2012-09-09 23:03:28 | 今週の言葉

       志を立てて

        もって

      万事の源とする

 

             吉田 松陰

 

 道中、何気なく見ていました雑誌に 「 日本大学 」 のことが

書いてありました。

 「 日本大学 」 を創立した 『 山田顕義 』 が元服したときに

吉田松陰が贈ったことばが載っていました。

 

 

 

    

 

 

    立志尚特異    立志は特異を尚ぶ

   俗流與議難    俗流と與に議し難し

   不思身後業    身後の業を思わず

   且偸目前安    且だ目前の安きを偸む

   百年一瞬耳    百年は一瞬のみ

   君子勿素餐    君子は素餐する勿れ

 

 

なかなか、格調も高く難しい文章です。

昔の方はこういう文章になれていたので、

自ずから、思想も練れてきたのでしょう。

 

 「 人とは異なる高い志を立てよ。

   俗流 ( 高禄に執着する者 ) はともに論ずるに足らない。

   彼らは自己一身のことのみ考え

   自分の死後も引き継がれるべき仕事は考えず

   目先の安楽のみ追い求めている。

   百年という年月も実は悠久の歴史から見れば

   ほんの一瞬に過ぎない。

   君子たるもの素餐 ( 功労がないのに高位高官につく )

   してはならない。 」

 

 という文章に触れて、

今週は 「 吉田松陰 」  の

    『 志を立てて もって 万事の源となす 』

という言葉を選びました。

 

 仏教でも 「 志 」  ということは  『 願 』  願い

ということで表現されると思います。

 どういう願いを持つかによって、その人の人格は作られていきます。

「 どうせ 〇〇 だから 」  とかいっている人には

「 どうせ 」 という人生になってしまいます。

 どんな逆境にあろうとも、高邁の願いを持った人には

必ず、それは成就していきます。

 

 願いをなくしたとき人間は崩れていくようです。

願いが成就したから、それで終わりということではなく、

願いは成熟していくものです。

さらに、さらにと求めつづけていくところに

すべての物事がなし遂げられていくのです。

 

 今週は難しいこの言葉を繰り返し味わいたいと思います。

 

 

 

 

 

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