台風5号は温帯低気圧に変わり、九州では大雨警報です。
お隣の 「 新しい合掌殿 」 の工事も着々と進んでおります。
今日はお休みなのでしょうか ? 。
「 杭打ち 」 工事も終わりがけているようで、
先日はお大師さまのほんの近くのところまで来ていました。
お大師さまと右の建物は熊本で一番古い鉄筋コンクリート造りの経蔵、
そして、近代的な機械との対象が面白い。
最近は基礎工事もとても静かになりました。
大きなドリルで穴を開け、基礎になるコンクリートの柱を打ち込みます。
やはり、建物は基礎工事が一番重要です。
今は、一週間もあれば基礎工事は完成するようですが、
昔は、「 五重塔 」 を作るにも、基礎工事はとても大変だったようです。
深く穴を掘り、 ( それも五重塔より広い面積の )
そして、粘土と砂利石を交互に踏み重ねていって地盤の基礎を作ったようです。
そのことがわかったのは、五重塔に消防設備の放水管を埋設するにあたり
目立たないように、五重塔の下から入れようとしたのですが、
地盤が固く、そして深いものですから、出来なくて、
横にタワーを立ててそこから放水管を通したのです。
何百年も持ちこたえているということは、
それほどしっかりした地盤が出来ているということです。
片や、 「 龍之介動物病院 」 の解体工事も終わり、
裏では、基礎を打ち込むため、以前あった基礎を引き抜かなくてはいけません。
これも大変な工事です。
こちらは基礎を引き抜く機械です。
やはり新しい建物には新しい基礎でなければいけません。
こういう機械があるということは初めて知りました。
ちょうどお参りから帰る途中、
大きなトレーラーに出会いました。
20メーターもあるような長い基礎のコンクリリートの杭です。
たぶん、龍之介動物病院の基礎になる杭でしょう。
『 杭 』 ( くい )
この字も面白い漢字です。
本来は 「 わたる 」 とうような意味です。
「 航 」 と同じ意味も含んでいます。
中国ではもっぱら 「 杭州 」 というような地名として使われています。
〈 国訓 〉 が 「 くい 」 として使われています。
今は死語かも知れませんが、
『 焼け棒杭に火が付く 』 ( やけぼっくいに … )
焼けた杭は火がつきやすいところから、
前の彼女とよりが戻ったときとかに、こういうように言います。
『大阪の食い倒れ 』 も、昔は
「 杭倒れ 」 ともいったと、聞いたことがあります。
大阪は川が多いのでその橋の杭がよく倒れたことから、
こう呼ばれたということです。
「 杭 」 ということもとても大切なことですが、
漢和辞典では 「 くい 」 の意味がないのも不思議です。
明日には雨も上り てきそうです。
工事も急ピッチに進んでいくことでしょう。