今週の言葉 ７/１３～７/１９

　　　　　　風が吹く　　　仏来給う　　　けはいあり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高浜虚子



　熊本は　「　７月　」　と　「　８月　」　と

二回お盆の行事を務めます。

　たぶん熊本だけでしょう。

７月はまだ、梅雨も上がらず、時によっては

　　のなかのお盆のお参りに出かけます。

８月の方が暑い中に、汗を拭きふき、お参りをするという

お盆のお参りらしい気がするのです。


　私が熊本に帰ってきた、２０年前は　『　７月盆　』　が多かったのですが、

ここ最近は　『　８月盆　』　の方が多くなりました。


　　先日届いた冊子に


　　　迎え火、送り火、

　　　盆踊り、精霊流し、

　　　お盆の行事は

　　　心ゆかしい行事。

　　　一年でいちばん

　　　暑い日に

　　　涼風が吹く。

　　　風の音、

　　　風の香は、

　　　ご先祖さまの

　　　息づかい。

　　　その墓前に

　　　ぬかずけば、

　　　亡き父、母、夫、妻への思いが

　　　甦える。

　　　わが生命あるは、

　　　ご先祖さまのおかげなり。

　　　お盆には、ご先祖さま、

　　　亡き父母に感謝、

　　　供養のまことをささげよう。


　ほんとうに、ゆっくりした時間を持ちたいものです。

　お墓参りをして、亡き人の眠る、墓を

　綺麗なタオルで拭いてあげるのも、

　自分の心も清清しい気持になれるものです。
　

あほやな～ ？

　不思議とお盆の季節になると、トンボが舞いだします。

『　トンボの歌　』　に　「　お浄土からのお客さま　…　」

とあるように、

トンボにのってご先祖さまが帰ってこられるようです。


　玄関に入ってきて出て行かないトンボがいます。



　　　　



　　『　あほやな～　！　』

　玄関を開けて出そうとするのですが、

　上へ上へと上がって天井のところをぐるぐるまわっています。

　ちょっと、下へ目をやれば出口が見えるのに、



　　　　



　ふと師匠の言葉を思い出したのです。

　　『　手を離せ、そこには大きな大地があるのだよ　』

　自分が壊れると思ったのでしょう。

　なかなか自分の　『　固執　』　を離すことが出来ません。


　トンボばかりも笑ってもおれません。

私たちもそうかもしれません　？

　ふと、力を抜くと、そこには安心できる大きな大地

があるのです。

　でも、何かいいことないかと、

一生懸命もがきまわっているのです。

　視線を変えると、そこには大きな道が見えてくるのです。

でも、トンボと一緒ですね　！！

　なんか、同じところを堂々巡りしているようです。


　　　あのトンボも自分のことかもしれません　？？


　待てよ！

　　一生懸命追い出したのですが、

　父が帰ってきてたのかも　？？？

　　『　やっと帰ってきたぞ！！　』　と言ってたのかもしれません。


　親父だったら　『　ごめんなさい　　』


　自分だったら　『　しっかりせ～　時間がないぞ　』


　　と、教えに来てくれてたのかもしれません。

いずれにせよ、不思議なトンボとの出会いでした。