毎月10日の 『 しらぬい荘 』
お説教の内容は、彼岸ちなんで 「 中道 」 の話から、とか
あらかた考えていたのですが、
「 登仙庵 」 の仏間へ着くと、そこに中学生がぞろぞろとやってきました。
エエッ
この子達も話を聞くのだろうか ?
でもそうに違いない !
聞いてみると、 『 小川中学校 』 の生徒さんの
体験学習ということです。
なんとかこの子どもたちにも分かる話をしなければ、
お経はいつものように声をだして読んでいるのですが、
頭の中は、 急遽、話内容の変更で
話のネタ探しで、急回転です。
いつものように、じっちゃん・ばっちゃん、に話すようなことでは
いけません。 ここは勝負どころです !
若い子どもたちになにが通じるのか …
そこででてきたのが 『 アンパンマン 』 です。
幸い、頭陀袋には巡礼姿の 『 アンパンマン 』 をつけていました。
「 なんのため~に うまれて なにをして いきるのか~ 」
と、調子はずれの歌まで歌って …
お釈迦さまの修行のことから、アンパンマンへもって行きました。
そして、 『 山井さん 』 の話をして終わりました。
山井和則 ( やまのいかずのり ) さん、
京都の方ですが、大学時代ボランティアで熊本の老人ホームで
おじいちゃんをお風呂に入れてあげられた時、
『 きもちん よか~
』
という言葉が忘れられなくて、そして
高校の時の 『 三浦俊良校長先生 』 の
「 世の中の雑巾になれ ! 」
『 雑巾はほかの汚れを一生懸命拭いて、自分は汚れにまみれている 』
「 雑巾の心が菩薩の精神なのです。」
この二つの言葉が 「 山井さん 」 の人生を大きく変えたのです。
分かるわからんということを越えて、
叫びました
『 これでいいのだ~
』 と
終わってみると、理事長さんまでも座っておられました