先日、郵便受けを覗くとダイレクトメールに混じって心躍らされる手紙が2通入っていました。
1通は絵本作家のやべみつのりさんから
やべさんの息子、矢部太郎さんが出版し、このブログでも紹介した大ヒット中の漫画エッセイ『大家さんと僕』のことで
久しぶりに小4の孫娘とともにお便りを送ったら、ラオスのこどものカレンダーとともにお返事がきました。
やべさんとは取材を通して、孫たちも夏休みの紙しばいづくり教室でお世話になり、
以来、『ほのぼのマイタウン』をお送りする際、孫たちの絵手紙を添えるようになりました。
「子どもが描くように描きたい」とおっしゃるやべさん。
お返事にはいつも孫たちの絵を真似て(?)描いた絵があり、皆でほっこりさせられます。
A4の用紙いっぱいに描かれた楽しいお便りは孫たちへの愛情に満ち、仕舞うのがもったいなくて、
しばらくは壁に貼っておきます。
同封のラオスのこどものカレンダーです。
ラオスの子どもたちの教育支援活動に取り組んでいる国際NGO「特定非営利活動法人ラオスのこども」が毎年制作しているもので、
カレンダー1部(850円)の売上げで、ラオスの子どもたちに3冊の絵本をプレゼントできるのだそうです。
やべさんご自身もラオスに出向かれ、ワークショップや絵本の出版に係わっていらっしゃるのです。
もう1通は佐世保に住む87歳の叔母から
毎日新聞地方版の「はがき随筆」に投稿し、掲載された文章のコピーです。
叔父が亡くなった後に投稿を始め、もう63回も掲載された特待生です。
全国版の「女の気持ち」にも何度か掲載されたことがあります。
家族の想い出や戦後の暮らしなど、私が知らなかった母や祖父母の様子がこの欄を通して知り得た次第。
200字に込められた叔母の思いが新聞活字を通して伝わってきます。
叔母は現在87歳、一軒家で独り暮らし、自立しています。
「よろよろしているけど元気よ」と手紙に書かれていました。
、 コンビニにコピーに行き、手紙を添えてポストに投函するという行為、私がその年齢になったらできるかな?
そう思うと、私にとって本当に貴重な便りで、これまで送ってもらった投稿文はすべてひとまとめにしています。
数カ月前、これまでの文章をまとめて冊子にして、弟と一緒に米寿のお祝いにしたいからと申し出たら断られました。
「気持ちは本当にありがたいけれど、この世に自分の痕跡を遺したくないから、掲載文は棺に入れてと子どもたちに言ってるの」と。
風のように去り、後には何も残さない・・・叔母の生き方が羨ましくもありますし、考えさせられました。
人生の先輩たちからの心温まる手紙に、「かくありたい」と思った1日でした。
手紙っていいですね~。