こちらの桜が葉桜になる頃、4月18日から20日、2泊3日で念願の東北の桜を見に行ってきました。
1日目は盛岡で1泊しました。
東北新幹線で東京駅から約3時間。
ホテルにチェックインしてすぐ、以前から見たかった岩手銀行赤レンガ館へタクシーで向かいました。
こちらは正面から撮った写真ではありませんが、ひときわ存在感を放つその外観に圧倒されます。
設計は東京駅の設計者である辰野金吾とその教え子で盛岡出身の葛西萬司です。
明治44年に盛岡銀行の本店として落成し、昭和11年に岩手殖産銀行(のちに岩手銀行に変更)の本店として引き継がれました。
昭和58年岩手銀行新社屋完成後は中の橋支店となり、平成6年には現役の銀行として初めて国の重要文化財に指定されたそうです。
平成24年に銀行としての営業を終了した後は約3年半の保存修理工事を経て、生まれ変わったのが現在の「岩手銀行赤レンガ館」です。
重厚な造りの中にモダンな雰囲気が漂います。
すぐ上の写真は旧金庫室。
鉄の扉の上の四角の小さな扉は何だろう?と夫と話していたのですが、2階に行って分かりました。
バーチャルシアターで映像を見た時「金庫に閉じ込められた時の脱出用の非常口」と聞き納得した次第です。
旧応接室や旧支店長室などには岩手の金融史やこの建物が辿って来た変遷が展示されていました。
このような銀行のマスコット貯金箱、昔よくありましたよね~
東京駅丸の内駅舎をほうふつとさせる天井。
橋の欄干の上の擬宝珠(ぎぼし)のような階段の装飾。
階段そのものは上がるとギシギシと音がして、歴史を感じさせました。
鉄の手すり、木の手すり、窓などすべての意匠が素敵でしたね。
帰り道すぐ近くのもりおか歴史文化館入口のしだれ桜があまりにきれいでしたので、寄ってみました。
入口に2本のしだれ桜があり、折しも満開。
大木でシャワーのように降りそそぐような本当に美しい桜でした。
この奥の方が盛岡城跡公園で、ここもさぞ広々としてきれいだろうと思いましたが、石割桜を見る予定でしたので、急ぎました。
するとまた、途中に目を引くしだれ桜が!
その名も「桜山神社」という由緒がありそうな神社でした。
ここから5,6分歩くと裁判所の敷地内にある「石割桜」があります。
庭石の割れ目に桜の種が飛んできて芽を出し、成長とともに石の割れ目を押し広げていったものと言われているそうです。
石は花崗岩で周囲が21m、エドヒガン桜で樹齢は350年~400年と推定されています。
幹の周囲は4.6m、樹高11mで枝張りは東西に16m、南北に17mもあるという国の天然記念物です。
もう半分位は散っていましたが、団体客が次々に押しかけていました。
元祖ど根性桜?
それも超、超がつくほどの・・・
これからも頑張って、ずっ~ときれいな桜を咲かせてくださいね!
歩いてホテルまで帰ったのですが、ちょっと歩いただけでも、盛岡の街は緑あふれ、落ち着きとのびやかさがあるいい街でした。
夕食は駅ビルにある「南部ビストロうんめのす」という小さな店でとりました。
美味しいビール(ほとんど呑めないのですが、ビールは好きです)に好物のごぼうの唐揚げ。
私は自家製ローストビーフ丼定食を。
夫はサーロイン牛カツ&ローストビーフ合盛丼を。
彼はお昼も新幹線の車中で牛たん弁当を食べました(笑)。
薄切りのローストビーフがあっさりして、美味しかったです。
カウンターの目の前には東北6県の日本酒が揃えてありました。