3月30日、小平在住の染色家、麻生芬さんによる「感謝のつどい」が吉祥寺東急ホテルで開かれました。
麻生さんは藍染め、紅型染、草木染の作家で花小金井に工房とギャラリーがあります。
本当は80歳の引退を期にそれまでお世話になった方々への「感謝のつどい」を開く予定だったそうですが、コロナ禍で延び延びになり、この日になったとか。
会場には麻生さんの友人、知人、同級生、お弟子さん方が100人余り詰めかけていました。
これまで全国各地での藍染めの展示販売、教室、講座などで培ってこられた麻生さんの人脈の広さが分かります。
会場の奥にはさまざまな作品が展示されていました。
麻生さんの作品 黒留め袖と右は人間国宝の彫刻型紙を使用し染色した着物地
麻生さん所有の人間国宝の方の絵絣
教室の生徒さんの作品
長年かけて染めためた草木染見本 シルクオーガンジーがゆらゆらと素敵でした
お料理はこの2点以外は撮るのを忘れてしまいました!
この後のローストビーフがとても美味しかったです。
三線やピアノ演奏、独唱のエンターテイメントもありました。
「さくら」や「春よ来い」など桜開花のこの日にぴったりの歌を美声で聴かせていただきました。
10席のテーブルごとにお世話になった方を麻生さんが紹介くださったのですが、同級生の席でびっくり!
月1回の談話サロンで一緒のメンバーがいらしたのです。
そのSさんは麻生さんと小学校で同級、秀才だったそうです。
4月3日にはまたSさんにサロンでお会いします。
お土産のお菓子とともに戴いた麻生さんの自伝です。
343ページに及ぶ本をまだ半分足らずしか読み終えていませんが、麻生さんの両親のことから始まり、才能に溢れ、自由奔放であった母(沖縄紅型復元で知られる方)に苦労を強いられた子どもの頃から今まで、ご自身は「過酷な人生だった」と書いていらっしゃいます。
しかし、その忍耐力と強くしなやかな精神が周りの素晴らしい方々を引き寄せたのだと思いました。
その方たちがご自分の宝物で、今は「感謝、感謝!」の日々だそうです。
麻生さんはじめスタッフの方々のおもてなしで、心温まるつどいに参加させていただき、春のいい1日になりました。