大江戸散策徒然噺 Introducing Japanese culture and history

豊かな歴史に彩られた日本の文化と歴史を紹介

奈良・御笠山の大社、春日大社 Kasuga Grand Shrine in Nara

2017年11月27日 13時06分05秒 | 行く秋の奈良探訪
Built as the family shrine of the Fujiwara Family, Kasuga Shrine has become famous for its graceful wisteria blossomes which almost sweep the ground at the south
side of Utsushidono Hall.
The rows fo approximately 2,000 stone lanterns along the pathways, and the over 1,000 hanging lanterns of the Main Hall and cloister create a breathtaking spectacle of lights.

奈良斑鳩里・法隆寺から奈良市内へ戻ってきました。というのもこれまで一度も訪れていなかった春日大社へ詣でることを目的としました。私の記憶によると中学時代の修学旅行でも春日大社は含まれていなかったのです。そんなことで何はともあれ、JR奈良駅から市内行のバスに乗り、春日大社表参道まで移動することにしました。

春日大社は御笠山の中腹に社殿を構える神社ですが、山麓から社殿まではかなりの距離があります。私たちが乗ったバスの春日大社表参道停留所は山の麓にありました。ここから1キロほどの距離を歩いて、御本殿まで行かなければなりません。
参道を進んで行くと、あちらこちらに鹿が群れて、観光客の鹿せんべいを狙っています。市内に戻ってくると、さすがに観光客の数は増えて、春日大社の参道には日本人より外国人の方が多く、さまざまな言語が飛び交っています。

そんな様子を見ながら、なだらかな坂道を上っていくと、二の鳥居にさしかかります。

二の鳥居

この二の鳥居の手前に「世界遺産 古都奈良の文化財・春日大社」の石碑が置かれています。

春日大社の石碑

ここまでくれば御本殿まではほんの僅かな距離です。鳥居をくぐり、なだらかなスロープを進んで行くと左手に朱色の南門が現れます。南門は春日大社正面の楼門で、大社境内で最大の門です。

南門

南門をくぐると右手に拝観受付があります。ここで拝観料(500円)を納め、いよいよ朱色と吊るし燈籠で有名な回廊へと進みます。
回廊へ進む途中に中門・御廊(ちゅうもん・おろう)が現れます。中門は御本殿への楼門です。御廊は中門を中心にして左右にのびる建造物です。見事な造りなので御本殿と間違ってしまいます。

中門
中門

私たちは東回廊へと進んで行きます。春日大社といえば、回廊と吊るし燈籠と言われるほど有名になっています。その回廊は見事なまでの鮮やかな朱色で塗られ、あまりの派手さに感動以前に若干の違和感すら感じます。

東回廊
東回廊
東回廊
東回廊
東回廊
東回廊

尚、御本殿(内陣)の参拝は現在行われていません。御本殿(四所神殿)は奈良時代の西暦768年に平城京鎮護を目的として創建されたと伝えられています。

◆御本殿に祀られている御祭神
第一殿:武甕槌命(たけみかづちのみこと)
第二殿:経津主命(ふつぬしのみこと)
第三殿:天児屋根命(あめのこやねのみこと)
第四殿:比売神(ひめがみ)

回廊を巡りつつ境内を見ると、紅葉は今まさに真っ盛りで、回廊の朱色と相まって紅葉の色合いがさらに映えています。

境内のモミジ
境内のモミジ
境内の風景

それなりなのか、見事というべきか、歴史的建造物として見る春日大社は一見の価値はあります。そして晩秋を彩る紅葉との競演はこの時期ならではの絶景でした。

春日大社から近鉄奈良駅への帰路、猿沢の池の畔に出てみました。池越しに見る興福寺の塔がまるで絵葉書のような趣を醸し出していました。

猿沢池
猿沢池





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