歴史学と歴史小説
歴史学と小説の歴史は違っていて当然です。
歴史を専攻する人は、あまり歴史小説を読まれないと想像します。
ですが、「歴史好き」という人の歴史(歴史観)は、小説から知識を得ておられるのが一般的です。
私の場合の歴史は司馬遼太郎から大いに影響をされています。
とにかく面白いのです。そして、司馬氏の文体が好きです。優しいんです。
最近、日本史の中世に興味を持っています。
いま、『悪党の裔(あくとうのすえ)・北方謙三著』(中公文庫)を読んでいます。
赤松円心を主人公にした小説です。
次の日には、入門書ですが歴史(学)としての円心を読みます。
北方氏は歴史学の成果をふんだんに取り入れておられます。
が、エンターテイメントの要素が随所にちりばめられています。
学問書より面白いんです。当然です。
また、内容だけではないんです。読みやすいんです。
歴史学者の方にお願いです。
何とかして読み易い、歴史書を書いていただけないでしょうか。
歴史学は、事実(または論)が正確であればよいのですが、もう一つ、易しい読み易い歴史学を紹介していただけないでしょうか。
それも、歴史学者の大切な役割だとおもいます。
特に、そう思うのは、学問として日本の中世史を読んでいると、頭が混乱してきます。分かりにくいんです。
でも、この時代こそ、日本史の流れの中でも、特に大切な時代なんです。
日本の歴史を二つに分けた分水嶺の時代です。
一般的に、あまり知られていない時代となっています。このままだ歴史嫌いが増えてしまいます。(no193)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます